20世紀最大の環境破壊〜アラル海

 1960年代まで、世界第4位の大きさを誇った(九州と四国を合わせた面積)中央アジアに広がる湖、アラル海。かつては年間漁獲量5万トンという恵みに満ちた湖だった。
 旧ソ連時代、広大な砂漠を農地化するため、川から大量の水をくみ上げた。
それにともないアラル海に注ぐ川の水量が減っていった。
 広大だったアラル海は干上がり、2003年には1万7158平方km
(世界17位)まで縮小。なんと九州と匹敵する面積が干上がってしまったという。
アラル海湖畔の小さな島カスカプラン。
ここにも砂漠の砂が押し寄せている。300人いた島民は故郷を捨てて移動したが、移動した先も砂漠化してしまい、再び場所を移動した。現在の村にもいつまで住めるのか保証はないという。
 しかし、干上がった湖の底から新たな資源が発見された。開発か保護か。環境に翻弄される人々の姿を俳優・藤原竜也がリポート。
家族との触れ合いの中から、アラル海が抱える様々な問題にスポットを当てる。