氷河湖について
氷河湖という言葉すら知りませんでした。それほど無関心だった自分を、今情けなく思います。

今回の取材で新たに知ったこと、一番心に残っていること
小さな湖が決壊してできた巨大な跡を目にした時は、体が恐怖で震えました。それまで湖の決壊がどれだけ破壊力を持つものなのか、理解していませんでした。でも何より心に残っていることは、ヒマラヤの村々に居た子供たちの笑顔です。

食事や現地の生活で困ったこと
石の下に用を足すのも風呂に入らないのも意外と平気でしたが、空気の薄さと夜の寒さには参りました。一度夜中にテントで体の震えが止まらなくなり、ガイドさんに助けてもらったことがありました。山をなめると痛い目にあいますね・・・

現地で出会った人たちの印象や思い出
「遠くの国で危険にさらされている人たちがいる」と言われても、実際に顔を合わせて話したり、一緒にご飯を食べたりしないと、現実にはなかなか実感は湧きづらいものだと思います。そういう意味では、夜、村の同年代の人たちと一緒に歌って踊った宴会がとても印象的に残っています。

「何気なくくらしている」で思い当たること
自分。温暖化という問題の存在は知っていても、何もせず普通に暮らしていました。そしていまだに、周りのみんなと同じように、自分の日々の暮らしで精一杯です。
けれど、ヒマラヤの現状を、身をもって体験し、そこで暮らしている人たちの暖かみを知ったことで、自分の中の何かは確実に大きく変わりました。その結果は、マイはしを持ったり、暖房を使わないといった小さな行動にしか反映できていませんが、この小さな変化がいつか大きな地球の変化につながると信じています。

これから何をしなければならないと感じたか
一番良い方法は、すべての人が今回のように温暖化の現場に行って現状を体験することだと思います。でも、みんながそれを出来るわけではありません。そのためにも、こういう仕事を選んだ僕たちが、テレビなどを通して地球の現状を伝えていくことが大切だと思いました。知ることから、全てが始まるような気がします。

この番組を通じて視聴者に伝えたいことや、訴えたいことはなんですか?
偉そうなことは言えませんが、僕たちの経験したものを少しでも追体験していただいて、この、どうにもできない悔しさを共有することができたらと思っています。

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