ストーリー
[2018年06月10日]
第39話「ジーニアスは止まらない」
エボルトに忠誠を誓った内海(越智友己)は仮面ライダーマッドローグに変身。ローグは「この国がどうなってもいいのか!」と暴走を止めようとするが、マッドローグのパワーに圧倒され変身解除に追い込まれる。マッドローグの登場に窮地に立たされる戦兎(犬飼貴丈)らだったが、駆けつけたグリスによって撤退する。
エボルトはなぜ地球を滅ぼさずに支配すると宣言したのか?その真意を探ろうとする戦兎=葛城巧は、新たなパワーアップアイテムを完成させエボルトと龍我(赤楚衛二)を倒すと意気込む。龍我を“エボルトの遺伝子を持っているから”とあくまでも敵視する葛城/戦兎に美空(高田夏帆)や一海(武田航平)らは言葉を失うが、そのころ龍我も時おり蘇るエボルトの記憶に悩まされていた…。
葛城/戦兎が究極のパワーアップアイテム、ジーニアスボトルを完成させた。これでエボルトと龍我を倒せると嬉々とする葛城/戦兎に、美空は「もっと仲間を信頼したら?」と「桐生戦兎」は誰よりも仲間を信じていたと必死に諭す。が、葛城となった戦兎には幻徳(水上剣星)を信じたために戦争を引き起こした、という苦い記憶しかなく、仲間など信じる気になれない。
内海率いる西都の軍勢が東都に侵攻してきた。連絡を受けた龍我と一海は現場へ急行。マッドローグに倒され深い傷を負っている幻徳も「この国のために戦わせてくれ、頼む、もう一度だけ信じてくれ…」 と葛城/戦兎に必死に訴えながらも、再び意識を失ってしまう。幻徳の我が身を顧みない悲壮な言葉に、葛城/戦兎の心も揺れる。
西都の軍勢を相手にグレートクローズとグリスはハザードレベルを上げる特訓の成果もあり、序盤は優勢に戦いを進めるが、内海がマッドローグに変身して形勢は逆転。多彩な攻撃を浴びたグリスは変身を解除してしまう。
合流した葛城/戦兎はビルドラビットラビットに変身。ボトルは自らにフィットするように調整したこともあり、ハードガーディアンを一蹴する。ならば、と襲いかかったマッドローグは同じ科学者として「科学の力で世界を変えよう!」とビルドを誘う。内海がエボルトの人知を超えた力に魅了された気持ちは理解できるものの、人類に貢献する科学ではない、と否定するビルド。しかし、葛城がライダーシステムを創ったことで戦争が激化、多くの犠牲者を生みエボルトを復活させた、と指摘され精神的に追い詰められる。
ビルドラビットラビットはすべてを打ち消すかのようにジーニアスフルボトルを手にするとボタンを押した!が、全く反応しない。激しく動揺するビルドラビットラビットはマッドローグの攻撃を浴び、トドメを刺されそうになる。そんなビルドをグレートクローズが必死で守ると、誰かの力になりたい、誰かを守りたいという気持ちが足りないからだと指摘する。
「桐生戦兎はな、正義のヒーローなんだよ」
そう言い捨てマッドローグに挑むグレートクローズだったが、マッドローグの強烈な一撃を浴び変身を解除してしまう。マッドローグはなおも龍我を攻撃、反撃する力も残っていない龍我は窮地に追い込まれる。
その姿を見た葛城/戦兎の脳裏に、かつて窮地に追い込まれた戦兎を力を振り絞り救ってくれた龍我の記憶が蘇った。さらには「もう一度だけ信じてくれ」という幻徳の言葉も!
次の瞬間、戦兎の脳裏に現れた葛城巧(木山廉彬)が仲間を信じられるのか、と確認すると、君が創る未来を見せてくれ、と戦兎の中に入っていった。
「桐生戦兎」の記憶を取り戻した戦兎は「自意識過剰な正義のヒーローの復活だ!」と宣言すると、改めてジーニアスボトルを手にする。
「さあ、実験を始めようか」
ボトルを起動してドライバーに挿入した戦兎は「変身!」。
ついに仮面ライダービルドジーニアスフォームが現れた。呆然とするマッドローグに、ビルドは誇らしげに言い放つ。
「勝利の法則は決まった!」
監督:山口恭平
アクション監督:宮崎 剛(ジャパンアクションエンタープライズ)
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)