• シェア

ストーリー

[2018年03月11日]
第26話「裏切りのデスマッチ」

 オーバーフロー状態のビルドラビットタンクハザードが美空(高田夏帆)に襲いかかった。が、美空のバングルが光ると、一瞬ビルドの複眼が2つともラビットに変化。直後に強制的に変身解除となり、美空は難を逃れる。ホッとする戦兎(犬飼貴丈)らだったが、一海(武田航平)はパンドラボックスの隠し場所がなぜ西都にバレたのか、この中に裏切り者がいると不穏な目を向ける。

 パンドラボックスを手に入れた西都がライダーによる代表戦を提案してきた。ただし今回は1対1の3本勝負。負ければ東都の領土とフルボトルを西都に引き渡すが、勝てば西都は東都への侵略を中止し北都を元に戻すという。その言葉に一海は参加を決意、戦兎、龍我(赤楚衛二)とともに東都の代表となる。

 スパイ探しも重要だが、代表戦に勝利しなくてはならない。戦兎はハザードレベルが急上昇するオーバーフロー状態でも自我が保てる強化アイテムの開発を急ぐ。そのヒントは、ビルドラビットタンクハザードを強制的に変身解除させた美空のバングル。戦兎は美空を変換装置に入れると、ビルドの戦闘シーンを再生する。

 その結果、色が微妙に違うラビットボトルが完成した。戦兎はラビットボトルを2本、ドライバーに挿入。光ることを確認するとハザードトリガーを装着してレバーを回すが、新しいラビットボトルが割れてしまった。やはりダメか…。美空は肩を落とすが、戦兎だけは開発のヒントを手に入れたように目を輝かせ…。

 強化アイテムの開発作業に入った戦兎を紗羽(滝裕可里)がサポート。難波重工の研究所の事故で命を落とした父親譲りのせいか、手つきも器用な紗羽だが、戦兎は当時の事故の犠牲者に「滝川」という名前がなかったことをさりげなく告げる。それは「滝川」が母親の姓だから…。そんな紗羽の答えをやり過ごした戦兎は、代表戦に勝ち戦争を終わらせるという強い決意を露わにする。

 いよいよ東都と西都のライダー代表戦が始まった。第1戦はグリス対エンジンブロス。一海はグリスに、雷(奈須田雄大)はエンジンブロスに変身。エンジンブロスは兄・風(足立理)との幼い頃から現在までの思いを背負いグリスに襲いかかった。身寄りのなかった兄弟は難波会長(浜田晃)によって養護施設に引き取られ、幼い頃から難波のために“兵器”として訓練を受けてきた。
「すべては難波重工のために!」
 難波会長のために、絶対に負けるわけにはいかない、と。

 しかし、戦いに賭ける思いの強さではグリスも負けてはいなかった。赤羽(栄信)、青羽(芹澤興人)、黄羽(吉村卓也)…。今は亡き愛すべき仲間の思いを背負ったグリスは怒りの鉄拳をエンジンブロスに叩き込む。
「友情、厚情、激情!今の俺は負ける気がしねえ!」
 形勢を逆転したグリスの必殺技が炸裂!エンジンブロスは変身解除に追い込まれ、第1戦はグリスが勝利を手にする。

 強化アイテムを完成させ、遅れて会場へやってきた戦兎も龍我、美空と勝利の喜びを分かち合う。が、戦兎を先に会場へと行かせた紗羽は強化アイテムのデータをコピー。そのデータを送り届けることを難波会長に報告する。実は紗羽も風・雷兄弟と同じ“難波チルドレン”の一員、戦兎らが探していたスパイだった。

 そんな真実をよそに会場では第2戦。クローズチャージの戦いが始まろうとしていた。相手はリモコンブロス…ではなくヘルブロス!耳にしたことがない名前に戸惑う龍我の目の前でリモコンブロスとエンジンブロスが合体、ヘルブロスが姿を現した!未知なる敵の出現に衝撃を受ける龍我、果たしてその戦いは!?

脚本:武藤将吾
監督:柴﨑﨑貴行
アクション監督:宮崎 剛(ジャパンアクションエンタープライズ)
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)

バックナンバー