ストーリー

10月27日(日)放送

35碧き王者

東映特撮ファンクラブでこの話を視聴する

 ブンブン(声:松本梨香)は、元ハシリヤンだった。BBGで活躍するレーサーだったブンブンが、ハシリヤンに入り、そしてハシリヤンを裏切った過去には、深い事情があった。
 ──かつてブンブンは、ファンからもらった強化パーツをつけたレースで事故を起こし、ライセンスを失った。事故よりも問題だったのは、強化パーツが違法改造されたものだとわかったことだ。このことを知ったブンブンは、ビュンディー(声:花江夏樹)に迷惑をかけないために、何も言わず姿を消した。
 心が弱ったブンブンに、優しく声をかけたのがスピンドーだ。やがてブンブンは、ハシリヤンの開発者になるが、違法パーツ事件の犯人がスピンドーだということや、自分が作ったシステムで人々が苦しんでいることを知った。そこでブンブンは、大銀河警察と一緒にスピンドーをワナにかけて捕まえさせた。
 過去を話してくれたブンブンのことを、仲間たちは受け入れた。それは、別の場所で聞いていたビュンディーも同じだ。そんなビュンディーが、ハシリヤンに捕まってしまった! 卑怯なハシリヤンは人質作戦に出るが、ブンブンジャーはすぐに駆けつけてビュンディーを救助。“裏切り者がいればチームはバラバラになる”と思っていたディスレースよりも、“仲間を信じるというハンドル”をにぎるブンブンジャーの方が強かった。最後は玄蕃(相馬理)が、「我が父の怒り。惑星ブレキでしいたげられた人々すべてと、我が友たる君たち全員の思いをここに!」と、宿敵・ディスレースにトドメの一撃を放った!
 それでもディスレースはしぶとく、巨大化して宇宙に逃げた。ブンブンジャーはチャンピオンキャリアーで追いかけ、優勝バクアゲ合体“ブンブンジャーロボチャンピオン”で巨大ディスレースをついに倒した!
 ブンブンとビュンディーが仲直りし、玄蕃が敵討ちを果たし、一件落着なブンブンジャーたち。しかし、ディスレースは最期にブンブンへ「スピンドー様はお前を許さない…必ず地球に来るぞ!」と不穏なことを言い残していた。完全なる平和は、まだ先になりそうだ。

脚本:冨岡淳広
監督:渡辺勝也
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)