ストーリー

10月13日(日)放送

33 調達屋は譲らない

東映特撮ファンクラブでこの話を視聴する

 ディスレースへの復讐心で自分のハンドルを見失っている玄蕃(相馬理)と、ディスレースに自分のハンドルをうばわれたマッドレックス・フューリー。再び出会った玄蕃にマッドレックスは、「てめえはまだ、ハンドルを取り戻せる。俺と違ってな…」と呟いて去っていった。その後マッドレックスは、記憶が戻っていることがディスレースにバレてしまい、再び操られてしまう…!
 一方、玄蕃はマッドレックスの伝言を届けるために届け屋本部へ。そこで彼は、暴走するマッドレックスが大也(井内悠陽)たちと戦っていることを、調(ハシヤスメ・アツコ)から知らされた。マッドレックスと玄蕃は、ディスレースにすべてをうばわれて、もうどうすることもできないのか? …そんなことは絶対にない。なぜなら、「夢や希望は誰にもうばえない。消し去ったりできない」から。これは、調が玄蕃に伝えた大也の言葉だ。やがて玄蕃は、仲間たちの想いを知り、自分のために作られた“チャンピオンジャケット”を受け取ることに。そして泣きながら、「…見つけたよ。自分のハンドル」と呟いた。
 仲間たちと走ることに決めた玄蕃は、大ピンチな大也たちのもとへ! 「マッドレックスからの依頼だ。『俺を倒し、ディスレースから解放してほしい』と」と伝え、大也から「で、調達屋は何を調達してきてくれたんだ?」とたずねられると、玄蕃は「もちろん、私自身だ」「ブンブンジャー…ここが私の生きる場所だ」と答えた。ようやくそろった5人は、新イグニッションツール“チャンピオンチェンジャー”で、“チャンピオンブンブンジャー”にチェンジ! 新たな力で、マッドレックスの洗脳を解いた。
 しかし、ようやく自由になったマッドレックスに残酷な運命が待っていた。なんとマッドレックスは、ディスレースのせいで爆発寸前だったのだ。この最悪の状況でも、マッドレックスは笑い、「悪くねぇ気分だ…一度死んだこの俺が、最期に自分のハンドルをにぎって走れるんだからな!」とブンブンジャーに言い残して、自分の意思で宇宙へ飛び立っていった。そんな“最期の暴走”を知らないサンシーターたちは、リスペクトするマッドレックスのために、これからも走り続ける…。

脚本:樋口達人
監督:中澤祥次郎
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)

今週のお届け物

チャンピオンチェンジャー
ブンブンに頼まれて玄蕃が大也たちに届けた、新たなイグニッションツール。大也が使い、ブンブンジャーの5人はチャンピオンブンブンジャーにチェンジした。

今週の調達物

玄蕃
マッドレックスから「俺を殺せ」と頼まれた伝言を、「俺を倒し、ディスレースから解放してほしい」と大也に伝えた玄蕃。この大変な依頼のために、玄蕃は自分自身を調達し、ブンブンジャーのもとへ届けて一緒に戦った。