ストーリー
9月1日(日)放送
27甘くない選択
ISA本部で密談する、常槍(堀部圭亮)と内藤(長戸勝彦)。「まさか、アレをハシリヤンに渡すとは」「今度の再建隊長、改造隊長よりは使えそうだからな」など、2人の会話は怪しい。彼らが言うハシリヤン再建隊長とは、ブンブンジャーの前に突然現れたディスレースのことだ。そんなディスレースに、玄蕃(相馬理)は今までにないくらい激しい怒りを見せた。さらに彼は、叫びながらとてつもないオーラを放ち、異形の姿に変化! 実は、玄蕃は地球人ではなく、惑星ブレキ人だったのだ。結局、玄蕃はディスレースを一切攻撃できずに逃しただけでなく、大切な仲間たちを傷つけてしまった…。
ようやく落ち着いた玄蕃は、仲間たちに自分の秘密を明かした。彼の本当の名前は、「ゲンバード・デ・リバリー二世」。故郷である惑星ブレキは銀河通販王デ・リバリーの星で、玄蕃はその2代目だ。玄蕃いわく、惑星ブレキはディスレースの指揮でハシリヤンに乗っ取られたとのこと。これによって、玄蕃の父親は無実の罪で宇宙刑務所に投獄され、惑星ブレキはハシリヤン通販に作り変えられた。1人生き残った玄蕃は、たどり着いた地球で大也(井内悠陽)に出会い、今に至るのだ。この話を聞いた仲間たちは、みんなで惑星ブレキを取り戻そうと決意するが、玄蕃本人は複雑な表情で…。
そんなとき、苦魔獣カーペットグルマーが街で暴れ出した! カーペットグルマーの近くにディスレースの姿はなく、玄蕃は仲間たちといつも通りの様子で戦った。戦い後、「私は、自分が思っている以上に君たちのことが大好きみたいだ」と語る玄蕃に、仲間たちはうれしそう。しかし、その直後に玄蕃は、「だからこそ…特等席は降りる」とブンブンジャー脱退を宣言した。その理由は、みんなを復讐に巻き込みたくないからだ。玄蕃のこの選択と、「自分のハンドルは自分で握る」という彼の意志を、大也は受け止めた。それでも他の仲間たちは引き留めたが、玄蕃は、「さよなら、ブンブンジャー」と言い残して、去っていった…。
その頃ディスレースは、カーペットグルマーに使った絨毯で何かを悪だくみしていた。さらには、かつてブンブンジャーに倒されたマッドレックスの愛犬が、物陰で悲しそうに鳴いていて…!? これから先、ブンブンジャーにはまだまだ困難が待ち受けている…!?
脚本:冨岡淳広
監督:中澤祥次郎
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)