ストーリー
8月11日(日)放送
24届けたい歌
かつて大也(井内悠陽)が通っていた学童保育施設に、ブンブンジャーたちがやってきた。そこで大也(井内悠陽)は、子どもたちのためにアコースティックギターを弾きながら、童謡『にじ』を歌い始めた。笑顔の彼を見た園長先生(落合ひとみ)は、「大也くんはこの曲が大好きなのよ~。だってほら、初恋のまひろ先生が弾いていたもんだから」と懐かしそう。一方のブンブンジャーたちは、「大也の初恋」という言葉にビックリ! 園長先生によると、1人でいることが多かった大也の心を最初に開いたのは、まひろ先生(松永有紗)だという。しかし、まひろ先生はもう学童保育施設にいなかった…。
そこへ、苦魔獣・アコギグルマーが現れて大暴れ! 子どもたちをかばった大也と先斗(宮澤佑)は、アコギグルマーの不思議な歌の攻撃で眠ってしまう。なんとか目覚めた先斗によると、歌の攻撃で過去にとらわれる夢を見たとのこと。仲間たちは、なかなか目覚めない大也を起こそうと、あれこれ考えるが…!?
一方その頃、大也は夢の中でニセモノのまひろ先生から、「大也くんには先生がいればいいよね。ほかに誰もいらないもんね」「ずーっと一緒にいようね」などと、甘い言葉をささやかれていた。そんな時、どこからか『にじ』を歌う声が…。歌声の主は、大也の仲間と子どもたち。ブンブンジャーたちは、「思い出の歌を聞けば、夢がニセモノだって大也が気づくかも」と考えたのだ。その考えどおり、大也は夢の中のまひろ先生がニセモノだと気づいた。そして、子どもの頃の自分にまひろ先生が言ってくれた、「自分と違う色を持った人が一緒だと、世界はカラフルで、もっともっとおもしろくなるよ」という言葉を思い出した。やがて大也は、ニセモノのまひろ先生に引き止められてもその手を取らず、「今、すっごくおもしろいよ」と彼女に告げて、ついに夢から目覚めた。
ようやく6人そろったブンブンジャーは、アコギグルマーを撃破。巨大化したアコギグルマーにも勝利し、街の平和と子どもたちの笑顔を取り戻した。
子どもたちがそれぞれ家に帰っていく頃、大也は1人でギターを弾き、小さな声で『にじ』を歌っていた。そんな彼のもとへ仲間たちは集まり、一緒に歌い始めた。今の大也は、もうあの頃みたいに1人ではない。まひろ先生との出会いも、仲間との出会いも、彼にとって“人生をおもしろくする”宝物になっている。
脚本:森地夏美
監督:葉山康一郎
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)