ストーリー
7月14日(日)放送
20イエスタデイ 椀ス モア
とある店に、料理を全く食べずにグチをこぼす男がいた。彼の名前は降野ノリオ(岡田ゆきのり)。未来(鈴木美羽)の元恋人だ。未来にプロポーズをして一緒にニューヨークへ行こうとしていたが、旅立つ直前に断られて、いまだに彼女のことを諦められない。しかもノリオは、“流されやすい未来はブンブンジャーにだまされている”“未来にブンブンジャーなんて無理に決まっている”と思い込んでいる。そんなノリオの悪意を利用しようと、キャノンボーグは「うばわれたら、うばい返せばいいだけです!」と彼に声をかけて、苦魔獣・オワングルマーをコントロールできる謎のハンドルを渡した。
さっそくノリオは、ブンブンジャーを呼び寄せるために街でオワングルマーを暴れさせた。そして、ねらいどおりやってきた未来を特殊なお椀の中に閉じ込めて、残りのブンブンジャーを攻撃しまくった。やがて大也(井内悠陽)は、ノリオがオワングルマーをあやつっていることに気がつく。大也は、「他人のハンドルをにぎろうとすれば、自分のハンドルがおろそかになるぞ!」と説得するが、ノリオの耳には何も届かない。ノリオはブンブンジャーを攻撃し続け、お椀から脱出しようとする未来に怒った。
しかし、未来は強かった。なんとかお椀から脱出した彼女は、お仕置きと言わんばかりにオワングルマーへ猛攻撃! そして、巨大化したオワングルマーも、仲間たちと協力して見事倒した。
何があっても一度つかんだハンドルは手放さない未来に、ノリオはビックリ。しかし、彼女が学生の頃から芯が強かったことを思い出し、「無理だと決めつけていたのは僕だけか」と、ようやく自分の間違いに気づいた。そして、未来には会わずに1人でニューヨークへ戻っていった。そのころ未来は、ノリオを乗せて空を飛ぶ飛行機に目もくれず、はじける笑顔でアルバイトを頑張るのだった。
脚本:森地夏美
監督:竹本 昇
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)