ストーリー
6月30日(日)放送
18始末屋は気に食わない
先斗(宮澤佑)とビュンディー(声:花江夏樹)が、ハシリヤンからブンブンジャーの始末を依頼された! 先斗は乗り気ではなかったが、大事なトレーディングカードをハシリヤンにうばわれたため、返してもらうためにしかたがなく依頼を受けることに…。
その頃、大也(井内悠陽)は、先斗の小学生時代のクラスメイト・長田カケル(猪征大)が働く工場にいた。そこへ、閃光のごとき速さで先斗が現れた。すぐさま攻撃してきた彼に、大也は「なぜ地球を捨てた」「あんたの“地球を捨てた”は、子どもの頃のあんたの悲鳴だと俺は思っている」と言い放った。
大也の言葉で、先斗は自分の過去を思い出した。幼い頃に両親が死んで1人ぼっちだった先斗は、10歳の頃にビュンディーと出会って宇宙へ旅立った。それからは、さまざまなトラブルを始末する危険な日々の中で、先斗は生きることになった。そんな彼にも、本当は地球に1人だけ友達がいた。それが長田だ。先斗がハシリヤンから取り返したいカードは、長田のものだったのだ。先斗の心の中には、まだあの頃の悲鳴が眠っている。それに気付いた大也は、「聞こえた悲鳴は絶対に無視しない。誰よりも速く駆けつけて、笑顔に変える。それがブンブンジャーだ」と先斗に語りかけ続けた。
やがて、大也と先斗の前に、長田一家や工場の従業員たちを人質にしたハシリヤンが現れた! 長田たちはハシリヤンの攻撃で大ピンチになるが、駆けつけたブンブンジャーによってなんとか助かった。実は、これは大也の作戦だった。彼は、先斗がハシリヤンの依頼を受けたと予測して、ほかのメンバーにハシリヤンを見張らせていたのだ。もともとハシリヤンのことが気に食わず、しかもたった1人の友達とその家族が危険な目にあったため、先斗はついにブチギレ! 「こんな始末、もうやってらんねえ。降りた!」「俺はハシリヤンをぶっつぶす!」と宣言した先斗に、大也は「最高のバクアゲだな、始末屋!」「俺たちと一緒に戦ってくれ!」と笑顔だ。こうして、先斗が加わって6人になったブンブンジャーは、復活した苦魔獣・ソードグルマーとブンブンキラーロボを倒して、街に平和を取り戻した。
戦いを終えた先斗は長田と再会して、ハシリヤンから取り戻したカードを返した。先斗は長田のことがずっと忘れられなかったが、その気持ちは長田も同じだった。幼い頃は余裕がなくて気づけなかっただけで、先斗の居場所は地球にもちゃんとあったようだ。
脚本:冨岡淳広
監督:加藤弘之
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)