ストーリー
6月9日(日)放送
15錠とキー
サンシーターが、恐竜の化石から苦魔獣・カセキグルマーを生み出した! ブンブンジャーは戦おうとするが、カセキグルマーはなぜかまったく襲ってこない。それどころか、ものすごい速さでどこかへ逃げていった。そこでブンブンジャーは、街に被害を出さないために、そして化石を展示する予定の博物館のために、カセキグルマーを探すことになった。
なかなか姿を現さないカセキグルマーを、運よく見つけたのは錠(齋藤璃佑)だ。しかし彼は、仲間たちが待つ届け屋本部へすぐに向かわなかった。それは、「こいつを倒せば、元の化石に戻るはずだけど…。人を襲わない苦魔獣を、俺は…」と考えだしたから。やがて彼は、玄蕃(相馬理)が調達してくれた倉庫にカセキグルマーと隠れることに。そして、空腹のカセキグルマーに食べ物をたくさん持ってきてあげた。喜んで食べるカセキグルマーに、錠はなんだか嬉しくなった。
そこへ、玄蕃に事情を聞いた大也(井内悠陽)から連絡が。カセキグルマーを倒したくない錠は、「こいつは人を襲ったりしないと思うんです!」「俺が今夜一晩、こいつと一緒に過ごして証明してみせます!」と大也に宣言! その言葉通り、カセキグルマーは朝まで暴れず、錠にすっかり懐いた。そんなカセキグルマーに、錠は「キー太郎」と名付けることに。1人と1体の心の中には、いつしか友情が芽生えていた。
しかし、その友情はハシリヤンに壊された。実は、誰にも見えないところからキャノンボーグが謎の光線を放ち、カセキグルマーを凶暴化させたのだ。しかもカセキグルマーは巨大化し、街を破壊しだした。暴れまわるカセキグルマーと、それによって苦しむ人々に、錠はやり場のない悲しみで叫ぶが、覚悟を決めた。「警察官の使命は…人々を守ること!」「俺が…俺が倒します!」と、彼は巨大カセキグルマーに立ち向かっていった。
激しい戦いの中で、カセキグルマーと過ごした楽しい時間を思い出す錠。やがて彼は、涙をこぼしながら、ブンブンジャーロボモンスターで巨大カセキグルマーにとどめを刺した。これによって、巨大カセキグルマーは光の粒子となり、元の化石に戻っていった。
街の人々を守り、博物館に化石を届けた後も、錠の表情は悲しそうなまま。そんな彼に、仲間たちは何も言わずに優しく寄り添った。辛い別れとなったが、錠の心の中にはカセキグルマーとの友情が永遠に刻まれているはず…。
脚本:山口宏
監督:葉山康一郎
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)
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