ストーリー

4月28日(日)放送

9届け屋たちのハンドル

東映特撮ファンクラブでこの話を視聴する

 大也(井内悠陽)が夢のために1人で無茶をし、マッドレックスと戦って大ケガをした。大也は目を覚まさず、ブンブンジャーの心はバラバラで、チーム内の雰囲気は最悪だ。調(ハシヤスメ・アツコ)によると、ISAは今回の騒動を問題視しているとのこと。「ブンブンジャーは解散です」と言い放った彼女に誰もが黙る中、ブンブン(声:松本梨香)が、「大也の夢って…もともとは俺の夢なんだ」と過去について話し始めた。
 ブンブンはもともとBBGのレーサーだったが、ある事故で走れなくなったという。ヤケになって宇宙をさまよった末に地球に落下した、身も心もボロボロのブンブンを助けてくれたのが大也だった。やがて、命の恩人である大也にBBGのことを話したブンブン。すると大也は、「その夢ホレた! 俺がその夢を届ける。俺が走って、君はメカニック。君をもう一度BBGの舞台に届けてやる!」とブンブンに約束した。ブンブンは、大也から新しい夢をもらったおかげで、忘れかけていた生きる力を取り戻したのだ。
 そんなブンブンと大也の出会いを知った未来(鈴木美羽)たちは、再び現れたマッドレックスと戦うことに。しかし、強すぎるマッドレックスには4人では敵わない。4人が絶体絶命の時、そこへ調が「届け物です!」と大也を連れてきた!
 またもや1人でマッドレックスへ挑もうとする大也に、未来は「勝手に決着つけないでくれる!?」「あたし、あんたにハンドルを預けてないよ。あたしは自分の意志でここにいる!」と怒った。そして、「ブンちゃんの夢を届けるのが大也の夢なら、その夢を届けるのがあたしの夢!」と言い放った。“自分のハンドルを自分でにぎる”意志は、ほかのメンバーも同じだ。そんな想いを受け止めた大也は、仲間たちと一緒に戦うことに! 心がバラバラだった5人は、こうして再び1つになり、新たなロボ・ブンブンジャーロボナイトでついにマッドレックスに勝利した。
 調の手助けで解散が保留になり、ピンチを乗り越えて無敵で最高のチームになったブンブンジャー。絆が深まって和気あいあいとする仲間たちに、大也は「…ありがとう、みんな…」と小さくつぶやくのだった。


脚本:冨岡淳広
監督:中澤祥次郎
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)

今週のお届け物

大也
ブンブンスーパーカーを運転して、大ピンチの未来たちへ大也を届けた調。届け屋の仕事を実際にしたことで、「地球防衛が目的ではないのに戦う」「届けることにこだわる」といった大也の想いを、調は少しだけ理解したようだ。