『BG』=ボディーガード。武器を持たず依頼人を護る民間の警護人。
でも一体ボディーガードってどんな仕事をしているの? 警視庁のSPとの違いは?
どんな人たちが、どんな訓練をしているの?
あまり知られていない“ボディーガードの世界”を、ドラマ『BG~身辺警護人~』の警備監修・古谷謙一さんに教えてもらっちゃいました!
#03
民間ボディーガードの内情とは?

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民間のボディーガードのみなさんはどのような訓練を行っているのですか?
弊社としては武道訓練として空手を主にやります。任意でいつも稽古が出来るような体制をとっています。
あとは想定訓練ですね。車両の乗降車中に襲撃者が来たらどう対処するか、ホールなどの講演会で壇上の警護対象者が襲われたときに、どう護り、どう逃すのか、というのをシミュレーションする訓練です。

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ボディーガードになられるのは、どのような経歴の方が多いのですか?
私も元警察官ですが、同じように警察官だった人や自衛官、他の警備会社にいた人、などが多いですね。もちろん一般企業から転職される人もいます。
もちろん女性の警護員もいます。不規則な仕事なので、男女問わずですが、そういう勤務体系に慣れている人じゃないと、というところはあります。

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武道以外にはどういう能力が必要とされますか?
現場ではやはり柔軟性、適応能力、瞬時の判断力が求められます。
経験やキャリアが重要なのはもちろんのこと、“センス”も求められます。
人に気を遣えるということであったり、ちょっとした違和感や変化を察知できること、何気ない会話や行動の中で、相手の情報を即座に集められることなどでしょうか。

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最も大事な技術に加えて、センスも問われるのですね。
護るための技術は訓練で習得できますし、やっているうちに培われていきますが、そういったセンスのようなものは生まれ持ったものかもしれませんね。
そういった意味では、木村拓哉さんはやはり凄いんですよ。もともといろいろなことに気がつくし、よく観察もしている。
わずかな違いや変化を敏感に感じとる方なので、ボディーガードとしての素質があります!(笑)

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次回は実際のお仕事の経験についてお伺いします!
警備監修:古谷謙一
元警察官、元自衛官、元傭兵からなるKart警察監修チームに所属し、実際に民間ボディーガードとして活躍する傍ら、映画・ドラマの軍事監修などを行っている。主な監修作品は映画『シン・ゴジラ』『64-ロクヨン-』、ドラマ『刑事7人』『HERO(フジテレビ系)』など。

