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それにしても、陸上競技はジャマイカ旋風が吹き荒れていますね。あの男子100mをごらんになりましたか?ウサイン・ボルトの9秒69。あんなに差をつけて、しかもゴール直前で横を見ながら走り、最後は自分の胸をドンと叩きながらのゴールですからすごかったですよね。鳥の巣(国家スタジアム)全体がどよめいて、異様な雰囲気でした。 ボルトは走りも見事ですが、商魂のたくましさも一流です。ウイニングランの途中から、ジャマイカチームを支援してくれているスポーツメーカーの金色のシューズを抱え、テレビカメラにしっかりと映るようにしていたのです。世界各国のカメラが順番にインタビューしていくミックスゾーンでも、毎回そのアクションをくり返す姿が印象的でした。ボルトに入ってくるボーナスはどのくらいなんでしょうね。
7種競技をご存知でしょうか。男子は10種競技ですが、女子は7種目をこなしていきます。一日目100mハードル、走高跳、砲丸投、200m。そして二日目には走幅跳、やり投、800mを行っていきます。 2日間にわたって互いに闘いあった7種競技の女子選手たちが、最後の800mが終了した後に手をつなぎながら、全員でウイニングランをしたのです。 お互いに2日間の激闘を終えた安堵感と満足感。さらに一緒に試合をした仲間に対する尊敬の念。7種競技の苦しさも、楽しさも、お互いに分かち合い、そして、それをしっかり見つめてくれていた観客にも感謝しているように思えました。 同じウイニングランですが、ずいぶんと違うものですね。 ビジネスに近いスポーツと、ビジネスとは縁遠いスポーツの違いなのでしょうか。 見るものを感動させてくれた2つのシーンですが、感動した心の場所は微妙に違っていました。
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