2014.08.22
バレエビューティ
上海舞踊学院で学び、2000年にローザンヌ国際コンクールでスカラシップを得てナショナル・バレエ・オブ・カナダのスクールに留学し、2001年にABTスタジオカンパニーに入団。2002年にはABTに入団。2007年にソリストに昇進。「ジゼル」のタイトルロール、「くるみ割り人形」のプリンセスクララ、「ドン・キホーテ」のキトリ、「海賊」のギュリナーラ、「眠れる森の美女」のリラの精、「ラ・バヤデール」のガムザッティなど主要な役を踊る。
日本を代表するバレエダンサーの加治屋百合子さんをお招きして、バレエが表現する美しさを学びます。
BEAUTY LESSONでは、バレエの動きに学ぶしなやかなカラダ作り。
BeautyBookでは、優しい印象の眉メークの作り方をレッスン。
今回は、BeauTV~VOCE~放送200回記念! 世界五大バレエ団で主役を張る数少ないバレリーナの一人、加治屋百合子さんをゲストにお迎えして、バレエの動きに学ぶ究極の体作りを教えていただきます!!
しなやかな美しさの秘密
実は、3才から8年間バレエを習っていたというエイミさん。「手の形とかは覚えてるけど、飛んだりするのはもう重くてできない(笑)」とのことですが、しなやかな美しい体を手に入れるためのビューティレッスン、いよいよ開始です!
さっそく対面した加治屋さんは、なにやら変わった座り方。これも、バレエダンサーがよくやる股関節を広げるストレッチなのだとか。日々の生活のなかにも美の秘訣が隠れていそうですね。
「テクニックやステップだけでは、ロボットが踊っているのと同じ。見ている人を感動させる表現ができなければ」と、バレエへの思いを語る加治屋さん。身長は164cmと欧米人に比べて小柄にも関わらず、「舞台での彼女は大きく見える」と皆が口を揃えて言うのも、そんな並々ならない気持ちがあるからなのかもしれません。
そして、しなやかな所作の美しさや、軽々と重力を感じさせない踊りには、筋肉の質も関係しているようです。「バレエではいろいろな筋肉を使いますが、何をするにも『もっと遠くに』『もっと長く』という意識で手を伸ばしたりするので、筋肉が長くなるんです」とのこと。
そんなバレエの基本ポーズはこちら。加治屋さんは軽々とやっていますが、自分でやってみると、加治屋さんの股関節がいかにやわらかいのかがよくわかりますね。
1番:かかとを付ける
2番:1番から足を開く
3番:足を前後に少し重ねる
4番:3番から片足を一歩前に出す
5番:両足をぴったり付ける
6番:足を揃えたポーズ
白鳥の気分でバレエエクササイズ!
LESSON1 初級編
バレエの動きを基本にしたエクササイズも教えていただきました。まずは姿勢を整える形から。
(1)肩からではなく、背中から翼を広げるようなイメージで、両手を大きく上下させます。白鳥になったような気持ちで羽ばたいてください。背筋や腹筋にも働きかける動きなので、背筋がすっと伸びます。
(2)慣れてきたら、首も合わせて上下させましょう。1日20回を目標に行います。
LESSON2 中級編
今度は下半身も使って行うエクササイズです。
(1)つま先立ちをして、足を前後にクロスさせます。つま先で立つだけでも、ヒップに効いてきますよ!
(2)そのまま足は軽くステップを踏みながら、LESSON1でやった手の動きを組み合わせます。左右の足を前後入れかえて、それぞれ手の上下運動を10回ずつ。お腹は締めて、胸を開け、体全体の筋肉を使って"白鳥"になりましょう!
LESSON3 上級編
最後に、もう少しハードな上級編エクササイズです。
(1)うつ伏せになって足を左右にクロスさせながら、LESSON1、2と同じように手を上下に動かします。
(2)激しい運動のあとは、体をよくストレッチしましょう。
いかがでしたか? ゆったりとした見た目よりもかなりハードな内容に、エイミさんもいい汗をかいたようです。バレエダンサーに肌がきれいな人が多いことに関して、「毎日の練習でたくさん汗をかいて、たくさん水を補給するから、新陳代謝がよくなっているのでは?」という加治屋さん。体を引き締めて、肌までキレイになってしまうなんて、うれしい限りですね!
「バレエは自分をさらけ出さないといけないので、心がきれいじゃないと、それがそのまま舞台にも出てしまうんです。見ている人も、ダンサーも、見た目だけでなく、本当に心から美しくなれるビューティな芸術だと思いますね。美しさに制限はないので、いつまでも、もっともっときれいになっていきたいと思います!」と語った加治屋さん。日々ハードな練習を重ねながら、気持ちを忘れない。やっぱり、ビューティには美しい内面も欠かせないんですね。みなさんもぜひ、そんなバレエの美を感じながら、エクササイズをとり入れてみてください!
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