明智球七
明智球七 胸の真ん中にボール型のアザを持つ俊足の一番打者。双子の兄。巨体の双子の弟の肩に乗って登場する。小柄な体躯のため長打力はないが、あらゆる変化球に対応が可能。球八が球七の体を手掴み(!)にすると、その体を遥か上空へ全力で放り投げ、どんなホームランボールも必ずキャッチする鉄壁の守備が特技。その範囲はレフトだろうがライトだろうがお構いなしで、外野は二人だけですべて守りきる。当初、阪急に所属していたが、球一の「ジャコビニ流星打法」に敗れたのを機にアストロ入り。ブラック球団の視察中、球六に会うやいきなり打球を腹にくらったり(まだ軽症)、対ロッテ戦では両手の怪我ゆえ打球を腹で際限なく受け止め、そのまま上空から落下したり(たぶん重症)と、怪我の頻度とその痛々しさはチーム一。対ビクトリー戦ではアキレス腱を切る大怪我も侵し(本当に重症)、あまりの痛みに意識まで朦朧としたが、それでも執念で試合出場。「とるとらねえは問題じゃねぇーっ!! とろうとする意志表示が…あいつらの自信にいくらかでもクサビをうちこむことになるんでーっ」というセリフのとおり、「一試合完全燃焼」のアストロ魂を体現する人物。口が悪く、ケンカっ早く、熱しやすくわかりやすい直情型の性格だが、冷静な観察眼も併せ持っており、他のナインの痛みをいち早く見抜く世話女房的な優しい側面もある。シュウロにアフリカ行きを告げられた際、皆が希望に満ちた表情を浮かべる中、球七1人が微妙に愕然とした顔をしているのだけは心配である。