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旧名、球一。左肩にボール型のアザを持つ。孤児院にいたところを長島茂雄により野球の天才的素養を見抜かれ、巨人軍の第四期黄金時代を築くため5年がかりで育て上げられた“長島の秘蔵っ子”。長島に恩を感じ、新生球団へ入るようシュウロにスカウトされても断ったが、球一との戦いに敗れ、長島から取り上げられる形で仲間入り。真面目な性格のせいか、ブラック球団戦、ロッテ戦ともにあまり大きな見せ場はなかったが、対ビクトリー戦直前には冷静さに潜む野球バカな激情を一人燃やし、シュウロが使用を禁じたというアストロ球場地下2階のバンアレン特訓室に長期間篭る。ちなみにバンアレン特訓室とは球一によれば「なみの人間なら重力の強弱が急激におこるため…血管の伸縮で血管がズタズタになり…そのうえ全身脱水症状をひきおこす。そのため体内の機能がすべてくるい三十分ともたねえ!」。急激にドアを開けて救おうにも「海底なん百メートルかにもぐっている状態とおなじ圧力をうけてんだぜ。いまあけたら球五のからだはぶっちぎれるぞ!」という物騒な場所。ビクトリー球団との試合中、大門に大量の肋骨を折られるという半ば法に触れるバイオレントな目に遭って重態に陥るも、試合後半、奇跡の復活(ギブス装着状態)を遂げたのが特訓の賜物だったかどうかは不明。9回裏、「アストロ球団」が押し出しで勝利した時、バッターが球五だったのを「なぜ球五で終わる?」と多くの読者を混乱させた、徹頭徹尾地味キャラを貫く男。
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