初代上野球ニ
初代上野球ニ 旧名、球太。大洋VSヤクルト戦の試合中、選手のホームランボールを外野席からキャッチャーのミット内にバットで正確に打ち返すという派手なパフォーマンスで登場。そのニュースを聞きつけ球場に駆けつけた球一に三球での勝負を挑まれ、その投球にあっさり敗れたため、以降、球一の子分的存在として「アストロ球団」二人目のメンバーに。登場時の堂々とした風情はすぐに消え、ベタベタの関西弁でやたらとへりくだったり騒ぎ立てたりと、超人らしからぬ太鼓持ちな性質を発揮し、妙に弱気で落ち着きのないキャラクターへと成り変わる。事故死した球三郎をシュウロがヘリコプターから投下して蘇生させた際、アストロナインから球三郎への輸血が行われたが、球二だけは頑なに採血を拒否。偽者である伏線も明らかにされたところ、案の定、ブラック球団戦で無七志の「殺人L字投法」に倒れる。死の淵に際し、自分はアストロ超人ではないこと、本当は貧乏寺の息子で、金欲しさのためプロ野球入りを企んでいたこと、右の掌のボールのアザは入れ墨であることを告白。そんな己の志の醜さを恥じるかのように、最後はキャッチャーボックスが「わいの死に場所や!!」と慟哭し、死亡。無七志の魔球がまさしく「殺人」ボールであることを身を持って証明することに。あまりにも哀れな設定は「そんなために殺されたんじゃ球二さんのぎせいはあまりにも大きすぎるよーっ」という二代目球二のもっともな(それゆえ残酷な)セリフで僅かだか救われている。