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『激論!大リストラ時代とサラリーマンの生きる道』
=世紀末に終身雇用の幻影……=

バブルが崩壊してまもなく10年が経とうとしています。長引く不況のなか、 その影響は徐々に雇用の面にまで及んできています。
金融業を中心とする大型企業の合併とその結果による人員削減がここのところ よく報道されていますが、多くの1部上場企業も率先して人員削減案を発表して います。先日は、日産自動車再建の大役をまかされたカルロス・ゴーン氏が、2 万1千人の人員削減と5つの工場の閉鎖、縮小を発表し、大きな話題となりまし た。労働省の調査では、主要41社だけでもで2010年までに14万人の人員 削減がおこなわれる予定で、その他の企業、中小企業も加えれば、その数はこの 日本がかつて経験したことのない膨大なものになることでしょう。

しかし、いくら業績回復優先とはいえ、コスト削減、特に人的コストの削減が 中心となるようなリストラが、果たしてこの国の将来に対して良い結果をもたら すのでしょうか?企業とは営利を追求するだけの集団でよいのでしょうか?日産 の工場を中心に発展した座間市や武蔵村山市では、地域社会が崩壊してしまうと いう声も聞きます。社会的存在としての企業のあり方、経営理念が問われている のではないでしょうか?
また、人員削減案を会社側から提示されるとき、労働組合はどう対応している のでしょうか?好景気の際は「労使協調」が会社の推進力であったかも知れませ んが、この不況とリストラの嵐の中でこそ、労働組合の真価が問われているので はないでしょうか?
そして、これから変わり行く会社社会のなかでサラリーマン達はどの様に生き てゆけばよいのでしょうか?その生き方も問われることにもなります。実力主義、 能力主義も結構ですが、そこからこぼれてしまう人々はどうすればよいのでしょ うか?終身雇用制度が崩れつつあるとはいえ、まだまだ制度的にも文化的にも雇 用の流動化が定着していない現在の日本社会において、失業した人々をどうフォ ローし、どの様なチャンスを与えるのかまだまだ課題は山積みです。

この様に、最近の「リストラ」の名の下による大幅な人員削減は、様々なレベ ルの問題を現代の日本社会につきつけています。そこで、今回の「朝まで生テレ ビ!」では、このリストラと雇用の問題を徹底討論してみたいと思います。






=Panelist=

司会進行 :田原総一朗

進 行 : 渡辺宜嗣・丸川珠代

パネリスト:

 奥谷禮子   ザ・アール社長,経済同友会幹事
 亀井静香   自民党政務調査会長,衆議院議員
 草野 厚   慶應大学教授
 設楽清嗣   東京管理職ユニオン
 島田晴雄   慶應大学教授
 清水信次   ライフコーポレーション会長
 堀 紘一   ボスト ンコンサルティング グループ社長
 松浦清春   連合副事務局長<労働グループ代表>
 水谷研治   中京大学経済学部,東海総研理事
 山田厚史   朝日新聞編集委員
 和田秀樹   精神分析医
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表紙

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