4月のテーマ・パネリスト ntitle2.gif (1328bytes)

『激論!"学級崩壊"と日本の教育』
=今、戦後教育は見直される?=

子供は「社会を映す鏡」と言われ、子供たちの周辺に起こる(子供たちが起こす)事件や現象は、移り変わる時代と共に形を変え品を変え、我々大人社会に対して辛辣な問題提起をしてきました。近年では「援助交際」や「キレる子供」の問題などが様々な角度から大いに議論されてきたことは、記憶に新しいところです。そして昨今、またひとつ新たな子供問題のキーワードとして「学級崩壊」という言葉(現象)が注目を集めています。

主に小学校の現場において、子供たちが先生の言うことを聞かず、授業が成立しなくなると言う現象で、先日の日教組教研集会でも、多くの事例が現場の教師から報告されました。また、今年はじめ、同じ日教組の行った小学校の教師を対象にしたアンケートでは、回答を寄せた教師の実に56.6%が「子供との関係、学級経営」に対する悩みを抱えており、「学級担任を辞めたい」と思ったことのある教師が34.8%にも達すると言う結果が出ました。併せて、現場の教師からは「生徒が言うことを聞かず、授業が成り立たない」「学級崩壊と言った状態で、私自身がノイローゼ気味だ」といった切実な現状を訴える"悲鳴"に近い声も多く寄せられました。
「学級崩壊」については、まだまだ、実態の掌握もままならない状況ではあるようですが、中学校などにみられる"従来の「荒れ」"が低年齢化しているという捉え方ばかりでなく、むしろ"新しい「荒れ」"として「荒れ」の質的な変化に注目する捉え方もあります。また、「学級崩壊」とは言うものの、学校の問題というよりは、むしろ家庭教育のあり方の問題を指摘する声も多くあります。
果たして、学校でいま何が起こっているというのでしょうか?「学級崩壊」の現状とは、どんなものなのでしょうか? そして、そのような状況に学校は、親はどのように対応しようとしているのでしょうか?また、そもそも「学級崩壊」の原因は学校教育の側にあるのでしょうか?それとも、家庭のしつけにあるのでしょうか?更には、子供の相対的な学力の低下やモラルの低下等が言われる中、広い意味での『教育』とは、いかにあるべきなのでしょうか?

今回の「朝まで生テレビ!」では、この「学級崩壊」という現象を論じるところから、学校教育のあり方、家庭のしつけのあり方、ひいては現代社会の抱える病理をまで、浮き彫りにできるような議論をしてみたいと思います。






=Panelist=

司 会 :田原総一朗

進 行 : 宮崎 緑・渡辺宜嗣

パネリスト:

 尾木直樹    教育評論家,元中学校教師
 河上亮一    プロ教師の会,中学校教師
 クライン孝子  ノンフィクション作家,ジャーナリスト
 ケント・ギルバート カリフォルニア州弁護士
 樽谷賢二    大阪府公立小学校教師
 寺脇 研    文部省政策課長
 鳥山敏子   「賢治の学校」代表,元小学校教師
 濤川栄太    評論家,「新しい歴史教科書をつくる会」副会長
 西澤 清    日教組副委員長
 藤井誠二    ノンフィクションライター
 三上 満    教育評論家
 諸富祥彦    千葉大学教育学部助教授,臨床心理士
+

+
+

表紙

All documents, images and photographs included in this site are owned by TV-Asahi.
For any purpose, using them by others are strictly prohibited.

Copyright(C) 1995-1999 Asahi National Broadcasting.