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『激論!日の丸・君が代』
=国旗・国家は必要か・・・=

「日の丸・君が代」を国旗、国歌として法律で定めるか否かについて、にわかに議論が盛り上がっています。

先月28日、広島県立世羅高校で、卒業式に於ける「日の丸」の掲揚と「君が代」の斉唱をめぐっり、校長が自殺するという事件が起こりました。この事件をきっかけに、政府も「日の丸・君が代」の「国旗・国歌」として法的に定める方向で、本格的に動きだそうとしているようです。
「日の丸・君が代」の問題は、1989年2月文部省が学習指導要領で「日の丸」の掲揚と「君が代」斉唱を義務づけたことから、最近では、主に教育現場で議論されてきました。昨年来、分裂卒業式で話題になった所沢高校も、やはり新任校長の「日の丸・君が代」の"強制"に、教師、生徒、PTAが反発したことが、ことの発端でした。
「日の丸・君が代」は、戦後、常に軍国体制下の日本の象徴として、いわゆる「侵略戦争」と絡めて、話題にされてきました。しかし、戦後半世紀以上の時間が流れて、特に若い世代には「日の丸・君が代」に対する抵抗が無くなってきていると共に、関心も薄くなってきているようです。
昨年の長野オリンピックでは、金メダルを獲得した選手が、帽子をかぶったまま表彰台にのぼったことで、厳重な注意を受けたり、また、その前にはサッカーの中田英寿選手が試合前に国歌を斉唱しなかったことが物議を醸したりしました。これも、いまの若い世代の「日の丸・君が代」に対する意識を象徴した出来事のひとつでしょう。

ところで、実際日本国民にどの程度「日の丸・君が代」は浸透し、受け入れられているのでしょうか?強制力のない法制化には、どの程度意味があるのでしょうか?アジア周辺諸国民の感情への配慮はどうあるべきなのでしょうか?また、日本には「日の丸・君が代」以外の国旗、国歌を選択(創造)するという選択枝もあり得るのでしょうか?そして、そもそも、国旗と国歌と言うものが必要なのでしょうか?羅列しただけでも「日の丸・君が代」については、様々な疑問、問題が沸き上がってきます。
新しい世紀を目前に迎えようとしているいま、法制化の是非という観点から、改めて「日の丸・君が代」を世に問うことは、日本という国のアイデンティティーに関わる様々な問題を考える意味からも、意義あることではないでしょうか?

そこで、今回の「朝まで生テレビ!」では、この古くて、新しい「国旗・国歌」「日の丸・君が代」問題を、いま改めて徹底討論してみたいと思います。






=Panelist=

司 会 :田原総一朗

進 行 : 宮崎 緑・渡辺宜嗣

パネリスト:

 上杉千年    歴史教科書研究家,日本教師会参与
 大谷昭宏    ジャーナリスト
 穀田恵二    共産党・衆議院議員
 小林 節    慶応大学教授
 小森龍邦    元衆議院議員
 佐藤文明    ルポライター
 高市早苗    自民党・衆議院議員
 辻元清美    社民党・衆議院議員
 濤川栄太    評論家,「新しい教科書をつくる会」副会長
 西村眞悟    自由党・衆議院議員
 平沢勝栄    自民党・衆議院議員
 藤井誠二    ルポライター
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