5月のテーマ・パネリスト ntitle2.gif (1328bytes)

『激論!アメリカ流は正義か?!
 白・黒、はっきり出来ない灰色関係はいつまで続く……

「日本にとってアメリカとは何なのか?」
この問は、戦後50年あまりの間、常に私たち日本人が、自らに問いかけてきた問題です。60年安保闘争、「不沈空母」発言、日米構造協議…、ことあるごとに日米関係のあり方は問われてきました。最近では「金融ビッグバン」と「ガイドライン見直し」の二つの事例で、やはり日本とアメリカとの関係性を問い直す声が、保守、革新を問わずあがっています。

「ガイドラインの見直し」問題については、「周辺有事」の解釈問題、さらには米軍基地のみならず日本全土に及ぶ協力関係のあり方などが問題となっており、アメリカの世界戦略に日本が更に深く巻き込まれるのではないかといった不安の声や、独自の平和外交を積極的に模索するべきだとの主張も聞かれます。一方、「金融ビッグバン」については、「グローバルスタンダード」という名のアメリカ支配が、再び日本に及ぼそうとしているといった主張があります。 しかし、今のところ、この二つの事柄についても、日本が自ら意志決定するようなかたちで、結果的にはアメリカの意向に従う方向に落ち着きつつあるようです。このような今の日本の状況を捉えて、「第2の敗戦」「日本再占領」などといった論評も噴出しています。 また、つい先月打ち出された、「景気浮揚のための総合経済政策」についても、アメリカは以前から大幅な「減税」を盛り込むことを求めてきていました。さすがに、その要求の執拗さに業を煮やした齋藤駐米大使が「日本政府はバカの集まりではない」と発言したことが、最近では話題を呼びましたが、なぜそのような要求に日本政府は、毅然とした態度がとれないのでしょうか?結局このゴールデンウイーク中、サミットを控えて「総合経済政策」に対するアメリカ側の「理解」を得るためと称し、大物政治家達が訪米したことは何を意味するのでしょうか?

思い起こせば、石原慎太郎と盛田昭夫両氏の共著「NOといえる日本」が売れた1989年は、バブル景気のまっただ中、私たち日本人は何か思い違いをしていたのでしょうか?また、つい先日、議員を辞職した細川元総理が、総理在職中に対米経済交渉が決裂したことを「大人の関係」と記者会見で表現したことが大きな話題となっとこともありました。しかし、結局は、未だに日本はアメリカに対して「NOと言えない」ように感じられます。「嫌米」「嫌日」意識の高揚を危惧する声も聞かれる中で、新たな「日米協調関係」は、構築できないものでしょうか?

そこで、今回の「朝まで生テレビ!」では、主に「ガイドライン見直し」の問題と「金融ビッグバン」の根底にある「グローバルスタンダード」とはいったいなんなのか、という二つのテーマを論じることによって、「日本にとってアメリカとはいったい何なのか?」また「アメリカにとっての日本とは一体何なのか?」という、古くて新しいテーマを徹底的に議論してみたいと思います。



=Panelist=

司 会 :田原総一朗

進 行 : 宮崎 緑・渡辺宜嗣

パネリスト:

 石井 苗子   女優・キャスター
 石川 好    作家
 伊藤 俊也   東映「プライド」監督
 片岡 鉄哉   評論家、スタンフォード大学フーバー研究所上級研究員
 喜納 昌吉   ミュージシャン
 呉 智英    評論家
 高野 孟   「インサイダー」編集長
 西部 邁    月刊誌「発言者」主幹
 ピーター・ランダース「ファー・イースタン・エコノミック・レビュー」東京支局長
 堀 紘一    ボストンコンサルティンググループ社長
 宮崎哲弥    評論家、中央大学講師
 森本 敏    野村総合研究所主任研究員




表紙

All documents, images and photographs included in this site are owned by TV-Asahi.
For any purpose, using them by others are strictly prohibited.

Copyright(C) 1995-1998 Asahi National Broadcasting.