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『激論!"在日"とニッポン』
 「単一国家、単一民族」と思う日本人。そして、その国の中には・・
 
日朝国交正常化交渉が再開され、両国間の懸案のひとつであった「日本人妻」の一時帰国が、近い内に一部実現する見込みとなりました。これと引き替えに、日本から北朝鮮への2000万ドル規模の食糧援助が行われることになりそうです。

日本とアジア各国、とりわけ朝鮮半島との間には、先の大戦での加害の痕跡が、未だ癒えぬまま生々しく残っています。その様な、不幸な歴史の象徴のひとつに「在日韓国・朝鮮人」の存在があります。
戦前、戦中に、様々な形で日本に定住することになった彼ら「在日コリアン」の歴史は、「差別」と「抑圧」の歴史でもありました。今日では、その「差別」も徐々に少なくなり、日常生活でも本名で通す人も多くなりつつあるようです。しかし、選挙権や就職差別、結婚差別など、彼らを取り巻く日常には、日本人では実感し得ない様々な問題が、未だにあるのが現実です。
現在外国人登録をしているだけで70万人を越え、帰化した人も含めれば、200万人とも言われる「在日コリアン」の存在は、日本社会において決して、無視できるものではありません。
その「在日コリアン」も、戦後50年の月日が過ぎ、今では、2世、3世が、その中心となりつつあります。日本で生まれ、日本で育った「在日コリアン」の存在とは一体何なのか?そんな疑問が、彼ら在日2世、3世の心の内にもあるようです。彼ら「在日コリアン」は、今いったい何を考え、何に悩んでいるのでしょうか?そして、私達日本人と「在日コリアン」は、何が違い、何が違わないのでしょうか?
最近では「コリアン世界の旅」や「在日をやめなさい」「在日韓国人3世の胸の内」など、「在日コリアン」の社会的問題をとらえるというよりは、むしろそのアイデンティティーそのものをテーマに扱った本が話題を集めています。

今回の「朝まで生テレビ!」では、日本社会の中で常にマイノリティーとして抑圧の対象とされてきた「在日コリアン」の存在について、当事者の皆さんに多くお集まりいただき、忌憚のない意見の交換ができるような討論を企画してみました。「在日」の抱える問題はもちろんのこと、「在日」の皆さんの討論を通じて、「民族」とは?「愛国心」とは?などといった、普遍的なテーマにまで迫って行けたらと思います。
今回の番組は、「在日コリアン」を主軸に据えた番組、企画などを余り目にすることのできない日本のメディアにあって、画期的なものになることと思います。

=Panelist=

司 会 :梶原しげる

進 行 : 宮崎 緑・渡辺宜嗣

パネリスト:

青木定雄   元・エムケイ会長
金敬得(キム・キョンドゥク) 弁護士
金両基(キム・ヤンキ)    静岡県立大学国際関係学部教授
辛淑玉(シン・スゴ)     人材育成コンサルタン
崔順姫(チェ・スニ)     狭山市国際文化協会理事
鄭甲寿(チョン・カプス)  「ワンコリアフェスティバル」実行委員長
朴慶南(パク・キョンナム)  エッセイスト
梁石日(ヤン・ソギル)    作家

池東旭(チ・トンウク)    ジャーナリスト「在日をやめなさい」

石川 好   作家
井尻千男   拓殖大学日本文化研究所長
植田剛彦   作家・評論家
金美齢(キン・ビレイ)   JET日本語学校校長
ケント・ギルバート カリフォルニア州弁護士
野坂昭如   作家



表紙

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