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激論!教科書“従軍慰安婦”記述は是か非か?!
 日本人はどんな「歴史認識」を持つべきなのか・・    
日本人はこれからどんな「歴史認識」を受け継ぐのか・・  

この春から中学社会科の教科書に「従軍慰安婦」の記述が、いっせいに掲載されることになっています。そして、この「教科書「従軍慰安婦」掲載問題」をめぐって、今、教育界を中心に議論が巻き起こっています。
まず、教科書から「従軍慰安婦」の記述の削除を求める動きを起こしたのは、藤岡信勝東京大学教授をはじめとする学者、研究者が主催する「自由主義史観研究会」と、多くの著名人、文化人が名を連ねる「新しい歴史教科書をつくる会」です。この二つの団体は、従来の歴史観を「自虐的」かつ「反日的」と位置づけ、そのような歴史教育では、子供たちが「民族」や「国家」に誇りをもつことができなくなってしまう、という立場から、歴史認識の見直しを提唱しています。この動きに呼応するかたちで、岡山県議会や山形県南陽市議会などから、教科書からの「従軍慰安婦」の記述削除を求める意見書の採択など、地方自治体としては異例の動きがではじめました。

このような、教科書の「従軍慰安婦」記述をめぐる動きは、教育の現場にも徐々に波紋を投げかけはじめています。現場の教師たちからは、藤岡氏らの「歴史教育見直しの動き」の危険性を指摘する声も上がりはじめ、今まさに、この問題は、教育の現場から政治にいたるまでを巻き込む、国民的大テーマになりつつあります。
またその一方で、当の慰安婦に対する補償問題も、対応が急がれているにもかかわらず、問題の多いのも事実のようです。日本の民間団体の手によって個人補償もはじめられており、つい先日も、韓国の元慰安婦7人への補償がなされました。しかし、それに対して、金泳三韓国大統領は池田外務大臣との会談の席で、民間団体による保証の中止を要請してきました。このできごとは、まさに慰安婦問題の抱える複雑さを象徴した出来事と言えるのではないでしょうか?

いったい「従軍慰安婦とはどのような存在だったのか?そして、その「従軍慰安婦」を教科書に掲載するということは、子供たちに教えて行くということの教育上の意義とは何なのか?そもそも「歴史」を「教育」するということは、どういうことなのか?戦後50年一貫して行われて来たいわゆる「戦後平和民主教育」が、いま問われているといっても過言ではありません。そして、これから先21世紀を担う子供たちにどのような「歴史」を残せばよいのでしょうか?
今回の「朝まで生テレビ!」では、この教科書と「従軍慰安婦」の問題について、意見を異にする方々に一堂に会していただき、この問題を討論して参りたいと思います。



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