■ 10月のテーマ・パネリスト |
先日、小泉総理は、またしても突然に靖国神社を参拝しました。今年は、年初来の中・韓における「反日感情」の高まりや、つい先日には大阪高裁で総理の靖国参拝に対して「違憲判決」が出たこともあり、その動向には各方面から注目が集まっていました。そんな中での参拝には、形式には、“工夫”はみられたものの、中国、韓国など周辺諸国は、即座に厳しい反応を示し、国内からも批判の声があがりました。あえてこの時期に靖国神社に参拝した小泉総理の意図とはどこにあるのでしょうか?世論調査では、国論は二分されているとはいえ、若干「参拝支持」の数字が上回る傾向にあります。これは、どのように受け止めたらよいのでしょうか? 11月には、ブッシュ米大統領来日、韓国・釜山でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、プーチン・ロシア大統領来日と、外交日程が目白押しの状態で、12月には、韓国の盧武鉉大統領が来日する予定もあります。 施政方針演説では「未来志向のアジア外交」を掲げた小泉総理ですが、今回の靖国参拝は、6ヶ国協議などで協調のムードが盛り上がってきた東アジア外交に水を差すことになりはしないのでしょうか? また、奇しくも自民党の憲法改正の草案が、今月末にも発表される予定です。国際協調、とりわけ東アジアの安全保障を考える上で、憲法9条の扱いを中心にどのような方向性が打ち出されるのか、国内ばかりでなく海外から注目されています。 そこで、今回の「朝まで生テレビ」では、10月末の自民党憲法改正案の発表、11月頭の内閣改造などを受けて、これからの政治課題について小泉内閣の外交姿勢を軸に徹底討論します。 |
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