11月26日のテーマ・パネリスト 朝まで生テレビ!トップページに戻る



これから年末、そして年明けにかけて、小泉外交には課題が山積しています。
先日のアメリカ大統領選挙では、小泉氏の「希望」通り、ブッシュ大統領が再選を果 たしました。しかし、知日派で国際協調派であったパウエル国務長官、アーミテージ 副長官がそろって辞任することとなり、その後任には、ライス大統領補佐官が就任す ることとなりました。この布陣が、アメリカの世界戦略は言うに及ばず、それ以上 に、日米関係にも大きな影響を及ぼすことは間違いないでしょう。日本の対米姿勢も 軌道修正が迫られることになるかもしれません。
また、先日拉致問題解決のための日朝実務者協議が、予定を2日延長して、終了しま した。しかし、その結果は「解決」とは程遠いものという印象は、ぬぐえません。経 済制裁も含めた「圧力」を行使すべきか否かで、政府与党内部でも議論になっていま す。小泉総理は、この結果を受けて、今後の日朝国交正常化交渉をどのように進めて いこうとを考えているのでしょうか?
一方で、パレスチナのアラファト議長が死去し、中東問題も混迷を極める中、イラク 情勢は、来年1月の総選挙に向けてより一層緊張した状況になるであろうことが予想 されます。その様な状況の中、来月14日には、サマーワへの自衛隊派遣が期限を迎え ます。しかし、政府は派遣延長を「閣議決定」する方向で既に方針を固めているよう です。「撤退」のタイミングが難しい事は派遣前から言われてはいましたが、この 「期限切れ」というタイミングをあえて越えることが、どのような結果となるのか? その行く末を危ぶむ声も多く挙っています。イラク戦争が、日米当局の予想を越え て、泥沼化し、その展望も定かでない状況で、小泉政権は、どこまでアメリカの世界 戦略に付き従ってゆくのでしょうか?このまま、アメリカに追従することが、果して 本当に日本の国益となるのでしょうか? 新たな議論が必要な段階に入ったと思われ ます。
更には、先日突然起こった中国潜水艦による領海侵犯事件や、ロシア側から北方領土 の2島返還の話が浮上するなど、小泉外交はこの年末年始にかけて、課題山積、あら ゆる面で正念場に立たさることは間違いありません。そこで、今月の「朝まで生テレ ビ!」では、小泉外交のこれまで、そしてこれからを徹底討論したいと思います




司会: 田原 総一朗
進行: 長野智子、渡辺宜嗣
パネリスト: 青山 繁晴(独立総合研究所社長・作家)
金子 勝(慶応大学教授)
姜 尚中(東京大学教授)
小林 よしのり(漫画家)
高橋 和夫(放送大学助教授)
中林 美恵子(経済産業研究所研究員)
松原仁(民主党・衆議院議員)
村田 晃嗣(同志社大学助教授)
森本 敏(拓殖大学教授)
山本 一太(自民党・参議院議員)
吉田 康彦(大阪経済法科大学教授)


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