■7月のテーマ・パネリスト |
近鉄とオリックスの合併問題に端を発した、プロ野球界の再編問題は、フロント、選手、OB、ジャーナリスト、経済人、ファン…など、様々な立場の人々を巻き込みながら、国民的議論になりつつあります。この状況からは、衰退が言われながらもプロ野球がいかに国民的スポーツであるかを感じざるを得ません。 ライブドアによる近鉄買収の話が頓挫したのも、新規参入を快く思わない球界の体質が顕著に出たように思われます。日本社会が構造的に抱える世代間闘争が浮き彫りにされた形ですが、一方では、市場原理、経済合理性から考えれば、「1リーグ制」は当然であろうという見解もあります。 一見、唐突に感じられた「1リーグ制」議論も、ここ数年の球団経営事情からは、いつ話題にのぼってもおかしくない状況であったことも事実のようです。 いずれにしろ、このような事態は、日本の一流選手が続々とメジャーへ進出してゆく中で、日本プロ野球界が、その存在意義を改めて考え直さざるをえないところまで来てしまったということなのでしょうか? 本当に日本のプロ野球は12球団では成り立たないところまできているのでしょうか? ファンや選手を置き去りにした再編議論は、それ自体がプロ野球の未来へ悪い影響を及ぼすのではないでしょうか?…等々、論点も多様で、プロ野球界が直面している状況はあたかも「構造改革」途上にあるこの国の縮図の様でもあります。 「文化」としての野球、「エンターテインメント」としての野球、「ビジネス」としての野球、多面的な要素をそなえながらも日本プロ野球が、大きな曲がり角に差し掛かっている事は、間違いありません。 そこで、今回の朝まで生テレビでは、プロ野球1リーグ制への是非を入り口に、日本プロ野球界の将来について、当事者、関係者、専門家…などの皆様にお集まりいただき徹底討論したいと思います。 |
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