イラク情勢が、悪化の一途を辿っています。スペインでの列車テロ事件から、
イラクでのアメリカ人惨殺、アメリカによる武装勢力の掃討作戦、イラク全土に広がる武力衝突…。
そして遂に、日本人3人が、武装勢力の人質となる事件が起こり、
つづいて、2名のジャーナリストが行方不明となりました。
「復興支援」に自衛隊を派遣する日本も、とうとう「紛争」の当事者を自覚せざるを得ない状況に立たされることになりました。
日本人の人質3名と拘束されていた2名のジャーナリストはどうにか無事に開放されま
したが、日本人以外の外国人の人質は40名以上にのぼるとも伝えられています。
一方、アメリカによる「占領統治」のあり方自体にも内外から疑問の声が挙ってきており、
このままだと、イラクはまさに「ベトナム化」してしまうと懸念する人もいます。
このように、6月末の政権の移譲を危ぶむ声も挙っている状況のなか、
アメリカもイラクの復興を国連主導にシフトするという姿勢を見せつつあるとも言われています。
しかし、その実、本当に国連中心のイラク復興を確立できるのか?
アメリカが納得する形で、かつ、国際社会が協調できる枠組みを作ることが出来るのか?
まだまだ、先の見えない状況であることには変わりありません。
そこで、今月の「朝まで生テレビ!」では、イラクの大規模戦闘終結宣言からおよそ1年を経、
また、2ヵ月後の政権移譲を前にした状況で、
今回の武力衝突の激化と人質事件等の事態を受けて、
混迷するイラク情勢について、改めて徹底討論したいと思います。 |