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激論!亡命事件と日本の外交

2003年は、イラク情勢に世界中の関心が集まるなかで、その幕を明けました。昨年末までは、あたかもタイムテーブルが存在するかのように、1月下旬から2月の早い 時期には、アメリカのイラク攻撃が開始されると言う観測が、当然のように語られていました。

しかし、年明け早々、その予定に若干の狂いが生じはじめているようです。査察の中 間報告では、イラクの核兵器所有の決定的な証拠は発見されず、むしろ、査察期間が完全な査察が終了するには数ヶ月から1年余り時間が必要だという見解が示されまし た。それを受けるように、当初から難色を示している、ドイツ、フランスばかりでなく、はじめからアメリカ支持を打ち出していたイギリスからもイラク攻撃に対する批 判が起こり始め、国際社会のアメリカに対する疑問の声は大きくなりつつあります。 それでも、アメリカはイラク攻撃への姿勢を変えようとはしていない様です。もし、 攻撃を強行するのであれば、アメリカが国際社会の理解を得るためには、決定的な「証拠」を示すことを求められることになるでしょう。

このように、国際社会からの支持もゆらぎ始めているアメリカのイラク攻撃に、日本 はどのような「協力」をすべきなのでしょうか?それともすべきではないのでしょうか?アフガニスタンでの対テロ戦争のとき以上に日本は難しい対応を迫られそうで す。

ブッシュ大統領になったからのアメリカは、ユニラテラリズムをひた走っているよう に感じられます。同盟国としての日本は、どのようにこの巨大な「正義」の国と付き合ってゆくべきなのでしょうか?対等なパートナーシップ(であるべき)という意見 もありますが、はたしてそのようなことは可能なのでしょうか?日本と日本人が、こ れからの21世紀を生きてゆくうえで、アメリカとの距離をどうとってゆくのか、そし て、近隣アジア諸国とどのような関係を模索してゆくのか?私たち日本と日本人は、冷戦時代とは、また違った外交上のバランス感覚が求められているのではないでしょ うか?

そこで、今回の「朝まで生テレビ!」では、日本の言論界を代表する8名の皆さんに お集まりいただいて、通常よりも少人数ながら、密度の濃い議論を行いたいと思います。





司会: 田原総一朗
進行: 渡辺宜嗣 丸川珠代
パネリスト: 石川 好(作家,秋田公立美術工芸短大学長)
岡崎 久彦(岡崎研究所所長)
小田 実 (作家)
金子 勝(慶応大学教授)
姜 尚 中 (東京大学教授)
岸井 成格(毎日新聞編集委員)
西部 邁(「発言者」主幹,秀明大学教授)
松本 健一(麗沢大学教授,評論家)


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