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激論!小泉純一郎は日本国民を幸せにするのか?

20世紀の末からのこの10年余りの間に、戦後の冷戦時代では予想もできなかった出来事が、内外とわず数々起こりました。そして、そのような出来事は、常に私達日本と日本人に「国益をどう考えるか?」ということを突きつけてきたように思われます。戦前の教訓からか日本と日本人にとって、あからさまに「国益」を考えることは「タブー」とされてきました。

そして、「国益」のための「戦略」を持たない、考えないことが結果的に「国益」にかなうことになってきたという矛盾した歴史があります。

しかし、時代は明らかに変わりつつあります。いまアメリカは、アフガニスタンにおける戦争において、ある一定の成果を納め、ブッシュ政権になってから露骨になったユニラテラリズムへの動きは、より一層加速しつつあります。京都議定書、ABM条約、そしてCTBTと、アメリカは「国益にかなわない」という理由で諸条約を反故にし、孤立主義の方向に向かっています。憲法前文で謳う国連中心主義と同盟国であるアメリカとの関係との間で矛盾が増幅してゆく状況で、私達は自国の「国益」に基づいた選択を迫られる日も近づいているのかもしれません。また、国際間の経済依存度が増すばかりの今日、世界第2の経済大国としての日本の一挙手一投足は、世界経済に大きな影響を与えることになります。万が一にも日本が「国益」を楯に対外経済政策に強硬な立場をとれば、また、アメリカのユニラテラリズムが実体経済の面にも反映されてくるとすれば、世界経済が減速方向に向かおうとしている今、世界のブロック化や保護主義化につながらないとも限りません。

それはまさに、20世紀前半の世界恐慌から第二次世界大戦への道です。自衛隊はどうするのか?PKFは?東アジア自由貿易圏構想は?セーフガードは?景気回復は?財政再建は?年金制度は?構造改革は?…どれをとっても「国益」を無視しては決断できないこれらの問題。
それを考えることはとりもなおさず、移り変わる時代の中でこれからこの国=「国家」がどうあるべきかということを考えることでしょう。

経済面でも軍事の面でも国際関係に依存しなければいきてゆくことができないことは自明であるこの国は、これからの新たな時代を「国益」を守るために、どのような「戦略」を持つべきなのでしょうか?

そこで、今回の「朝まで生テレビ!」は、日本の「国益」について真正面から議論してみたいともいます。

現役官僚の方々にもご参加いただき、直面する内外の様々な問題を俎上にのせつつ、そこから垣間見られる「国益」とは何なのか?「国益」に基づいた選択を行うとすればどうなるのか?という点から徹底的に討論してみたいと思います。




司会: 田原 総一朗
進行: 渡辺 宜嗣、丸川 珠代
パネリスト: 江田 憲司(桐蔭横浜大学教授,元総理秘書官,元通産省)
大村 秀章(自民党・衆議院議員,元農水省) 
河野 太郎(自民党・衆議院議員)
高市 早苗(自民党・衆議院議員)
達増 拓也(自由党・衆議院議員,元外務省)
辻元 清美(社民党・衆議院議員)
根本 匠 (自民党・衆議院議員,元建設省)
古川 元久(民主党・衆議院議員,元大蔵省)
宮崎 哲弥(評論家)
八幡 和郎(評論家,元通産省)
屋山 太郎(政治評論家)
山本 一太(自民党・参議院議員,元国連)


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