ストーリーStory

第7話

2021年6月11日(金)よる11:15~

 「巴さんが好きです」
 やっとその言葉を口にした桃地のぞむ(松坂桃李)は、ベッドの上でオジ巴(井浦新)に覆いかぶさり、ついにキスを………しようとしたその瞬間。オジ巴の口から思いもよらない言葉が飛び出す。
――「誰だ、お前。」

 そのまま突き飛ばされ、ベッドから転げ落ちる桃地。「ここは沖縄なのか?」「俺は死んだのか?」とうろたえるオジ巴の姿を見て、脳裏にある事実が浮かび上がる。
 まさか、田中マサオ(井浦新・二役)が、帰ってきた…?

 動揺のままに肩を掴み、「巴さん!蟹釜先生!」と叫ぶ桃地の剣幕に慄いたマサオは、その腕を振りほどき、裸足のまま巴(麻生久美子)の家から逃げ出してしまう!
 あの日、自ら命を絶とうと沖縄に向かっていたと思われるマサオ。いま彼に死なれてしまったら、二度と巴には会えなくなってしまう――!?焦った桃地は、なぜかライバル・高見沢春斗(三浦翔平)、そしてマサオ本人をよく知るエグゼクティブ真二(六角慎司)を呼び出し、共にマサオを探すため、夜闇を走りだす――。

 ほどなくして発見されたマサオは、またも突然、オジ巴に戻る…!
 マサオの魂はオジ巴の中で生きている――だとすればこの先、どうなってしまうのか?不安を抱いたオジ巴は、とにかく『SEIKAの空』を書かなくては、と執筆作業に没頭しはじめる。
 一体何をきっかけに“巴とマサオ”は入れ替わるのか。桃地と高見沢は“入れ替わりの法則”に思案を巡らせるが、答えは出ぬまま時は過ぎてゆき…。

 次第に増えていく「マサオ」としての時間――。
 マサオには帆奈美(MEGUMI)、優太郎(窪塚愛流)という家族がいて、幸せを願わねばならならないとわかりつつも、葛藤する桃地。
 そんなある日、『SEIKAの空』の連載に穴が空くことを懸念した高見沢と木之崎眞(藤枝喜輝)は、なんとか「オジ巴」に戻って来てもらうべく、一縷の望みをかけて、なぜかマサオを銭湯に連れ出し…!?

これは神様がくれた奇蹟…?
迫るタイムリミット、僕と彼女に残された時間は、あと僅か。
最後に、君に伝えたいことがある――。
果たして、桃地と巴は、あのとき出来なかった“キス”をすることができるのかー?