公演終了直後のこと。
どうしてもお客さまのいるロビーを横切らなくてはいけないふたりの女性アナウンサーが。
彼女たちはこう考えて躊躇していたのです。
「やっぱり女子アナが連れ立ってロビーに現れると騒ぎになるかもしれない。
でも、どうしてもここを通らなきゃいけない。どうしよう・・。」
そこに通りかかった筋肉トレーニングが趣味の小松アナ。
「小松くん、悪いんだけど先導してくれる?」
「オッケー、ボディガードね?任せてよ!」
頼れるマッチョ小松に守られながら、いざ、ロビーへ。
やはりファンと思しき男性がこちらに向かってスタスタと突き進んできます。
<あ、わたしを目指してくる>…そう思ったふたり。
混乱になりますから握手とかサインとかわたしに言わないでくださいね・・と祈りながら
目を逸らすようにうつむき加減で小走りしていると、
駆け寄ってきた男性がひとこと。
「小松さん、いつも見てます!がんばってください!」
もちろん小松アナお目当てのお客さまがいて何の不思議もないのですが、
「自意識過剰」・・・その五文字が野村と上山の頭を駆け巡ったのでした。←あ、言っちゃった。
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