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Reported by 森葉子 |
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『有意義な休日をさがして』
北国から平年より遅い初雪の便りが届き始めました。
街はキラキラとしたイルミネーションに包まれ
何処を見てもクリスマスムード一色。
東京にもとうとう寒い冬がやってきたのです。
ある休日の朝
森は携帯のアラームで目を覚ましました。
目を開いてみましたが
あまりの寒さに、もう一度布団を頭までかぶり
また目を瞑りました。
再びアラームの音が。
少しだけ目を開けましたが、
「う〜寒い・・・」とだけ呟き、また夢の世界へ。
何とか寝床から這い出してきても
何もやる気が起きず、家の中にこもり切り。
こんな日が続きましたので、
さすがにこのままではいけない。
何とか、家の中でも、休日を有意義なものにしなければいけないと思い
さっそく、先輩方に聞いてみることにしました・・・
「さあ、誰に聞いてみよう。
そうだ!八木さんに、まだプロレス観戦チケットのお礼言ってなかった!」
と思い出したので、森は、アナウンス部にいた
八木麻紗子アナウンサーに聞いてみることにしました。
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森アナ
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最近寒くて家から出られないんです。
でも、家の中でも時間を有意義に過ごしたくて。
八木さんは、家から出られない時、何をして過ごしますか?
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すると八木アナウンサーは、
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愛犬ボルトと遊んだり、寄り添ってお昼寝したりして癒されています。
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新日本プロレスの服を着て、ぬくぬく。 |
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やんちゃで表情もくるくる変わるので、毎日楽しいですよ☆
でも寒い日は、散歩に出かけるのに気合いが必要・・・!
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と、教えてくれました。
ボルト君、なんてかわいらしいんでしょう。
「こんなにかわいいワンちゃんがいたら、
家から出られなくても、ずっと幸せでいられるだろうな」と、思いました。
しかし、
森は犬を飼っていなかったので、
また、違う人にも聞いてみることにしました。
部内を見渡してみると
大西洋平アナウンサーの後ろ姿が目につきました。
何か作業をしていたので、こっそり覗き込んでみると、
おやおや、フィギアスケートの実況資料を作っているではありませんか。
「普段から勉強ばかりしているのかな・・・」
と、気になり始めたので
大西アナウンサーにも聞いてみることにしました。
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森アナ
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寒くて家から出られないとき、何をして過ごしていますか?
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大西アナウンサーは、
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家でやると言ったら、やっぱり私はゲームです!
野球にサッカー、ゴルフにテニスにアメフトも!
一人の選手としてプレーをし、時にはゲームの画面を実況しながら。
つい熱中して熱くなってしまいます。
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画面に絶叫。興奮中です。 |
しかし、最近、もっぱらスポーツゲーム専門だった私も、
こんなのも始めてみました。
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GREE携帯ゲーム「六本木ドリームアナウンサー」 |
まだまだひよっこの私が、新人を指導する。
いや、これがなかなか、難しい。
ゲームの世界はまだまだ広がります…
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森は「へえ〜」とつぶやきました。
大西アナウンサーがゲームにはまっていることを意外に思ったのです。
さらに、ゲームをしながら
まるで実況しているような表情でしたし、ゲームの中でもアナウンサー指導なんて。
何事にも全力投球なんだなと、改めて尊敬したのでした。
でも、
自分がゲームをしないことに気付いた森は、少し困ってしまいました。
しばらく考え込んでいると、後ろで
「おはようございます!」という気持ちの良い声がしました。
振り返ってみると、
久保田直子アナウンサーが笑顔で入ってきたのでした。
悩んでいた森は、思わず立ち上がって
挨拶もそこそこに、また同じ質問をしてみました。
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森アナ
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寒くて家から出られないとき、何をして過ごしていますか?
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久保田アナウンサーは笑顔で、
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お気に入りの音楽を聴きながら家中を掃除します。
お気に入り&掃除がはかどるのは
葉加瀬太郎さんのベストアルバム!
繰り返し聴きすぎて、一部音が飛んでしまうところがあるくらい!
一番のお気に入りは『Breeze of Glory』という曲!
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動いて動いて汗かいて!体もぽっかぽか。暖房いらずデス〜
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「これだ!」
森は思いました。
部屋が片付き、運動にもなる。まさに一石二鳥。
嬉しくなって、次の休みにさっそくやってみることにしました。
朝、アラームが鳴りました。
「今日こそ、有意義な休日を・・・」と、思いました。
しかし、気持ちとは裏腹
またしても、体が動かない、布団から出られないのでした。
休日明け、森は、沈んだ気持ちでメイクルームに居ました。
すると、番組を共にしている島本真衣アナウンサーが
心配して話しかけてくれたので、これまでの事を話してみたのです。
すると、
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冬生まれながら、寒さがめっぽう苦手な私。
寒い日は、自宅にこもり温かい紅茶を飲みながら読書を楽しんでいます。
つい最近読み始めたのは、この本。
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綿矢りささんの『かわいそうだね?』
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タイトルの“?”と、この可愛らしい表紙が無性に気になって手にしました。
『インストール』や『蹴りたい背中』を読んで以来、彼女の文章の大ファンです。
まだ35ページ目ですが、あっという間に読み終えてしまいそうで…
また次に読む本を探しています♪
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どうして今まで気付かなかったのでしょう。
読書なら、布団に包まっていても有意義な時間を費やせることに。
島本アナウンサーの一言で、素敵な休日への道が開けたのです。
そんな森に、
思いもよらない仕事の話が舞い込んできました。
それは「朗読」です。
入社2年目、初めての仕事でしたので、初めは少し動揺しましたが
やじうま三姉妹の姉二人、
松尾由美子アナウンサーと島本アナウンサーと一緒だと聞くと、
急に気が楽になり、それどころか楽しみにさえなってきました。
3人で読む本も決まりました。
タイトルは『手袋を買いに』
この突然のチャンスで、森の休日は一変。
朝起きて、まずは布団に包まりながらストーリーを想像し、
寒さも忘れて、登場する狐になりきろうと奮闘。
気が付けば寒さも忘れて、朗読の日々となりました。
ついに、収録の日がやってきました。
物語をしっとりと、島本アナウンサーが語り始めます。
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寒い冬が北方から、狐(きつね)の親子の棲(す)んでいる森へもやって来ました・・・
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そして、物語の中盤
松尾アナウンサーが、聞き手を、さらに物語の奥深くへいざないます。
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暗い暗い夜が風呂敷(ふろしき)のような影をひろげて野原や森を包みにやって来ましたが、
雪はあまり白いので、包んでも包んでも白く浮びあがっていました・・・
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その間も、森は、担当させてもらう、
物語の最後の大事な場面を、何度も何度も思い描きました。
そして、
ついに、出番が回ってきました。
シーンと物音一つしない部屋に響く、自分の声。
森は、最初の一声に少しドキっとしましたが、
決心して語り始めたのでした。
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子供の狐は・・・
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その朗読については、
島本アナウンサー⇒松尾アナウンサー⇒森の順番で
11月25日(金)から
アナウンサーズ内の【朗読】にて掲載する予定です!
アナウンサーが読む、素敵な『手袋を買いに』の物語を
皆様、ぜひ最後まで聞いてみてください!!
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本は島本アナ手作りです♪
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詳しくは、こちら!
http://www.tv-asahi.co.jp/announcer/ |