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  Reported by 清水俊輔

今年もやってきました。

第43回 全日本大学駅伝が、11月6日(日)に行われます。
http://www.tv-asahi.co.jp/ekiden/

今年も例年同様、各大学への取材、資料のまとめと、9人の担当アナウンサーは大忙しです。
地味、かつ膨大な作業が、ここぞの実況に生かされるわけです。



駒澤大学にて取材中

さて、アナウンス部ニュースでは、こんな企画で中継にかけるアナウンサー達の思いをお伝えします。

題して・・・、「言葉をつなげ、タスキで五・七・五!!」

駅伝中継に関わる若手アナウンサー達に、大学駅伝をテーマに一句詠んでもらいました。
しかも条件つき。

最初の「五」の頭文字は 「タ」
次の  「七」の頭文字は 「ス」
最後の「五」の頭文字は 「キ」 です。

駅伝といえば、思いの詰まった襷をつなぐ人間ドラマ。
この企画は、タスキをつなぐ言葉のリレー。
若手アナウンサー達の、選手にも負けないような熱き「タスキリレー」が展開されました。      

さて今回、駅伝中継に関わるアナウンサーの中でも年長者である4人が、
若手たちの句を審査し、ランキングをつけました。



角澤照治(スタート実況)

古澤琢 (第6中継点実況)

進藤潤耶(センター実況)

吉野真治(1号車実況)

審査方法は簡単。
それぞれ4人の審査員が、5人の句を良いと思った順にランキング。
1位は5点、2位は4点、3位3点、4位2点、5位は1点となり、トータルの得点で順位が決まります。

先に言っておきます!
先輩たち厳しいです!!しかし、それこそがスポーツアナウンサーの世界。
審査員達は、後輩の成長を祈り厳しく指導する普段どおりの姿勢で、審査に臨んでくれました。
吉野アナにいたっては、「2位は該当者なし、4位が2人」という、謎の本気モードでした。

では早速、ランキング発表!!!

激戦を制し、第1位、最優秀作品賞を受賞したのは・・・、
駅伝メンバー紅一点・入社4年目 本間智恵!!!(GETスポーツ・事前取材担当)



本間智恵アナ


「日々ストイックに、ひたすら練習を続けてきた選手たちが、その成果を本番で発揮したい、
そんな思いをつなぐ襷。その重さを思って詠みました!」



吉野真治アナ

木枯らし1号が吹く中、駒澤大学のグラウンドで泣き言を一言も言わず、 熱心に取材した本間アナの積極性が見事に表現されている。



古澤琢アナ

しっかりと取材にも参加し、選手の頑張りを身近で見ているからこその表現です。
「甲子園への道」での高校球児への取材がここにも生きているのだと感じます。



進藤潤耶アナ

本間アナが取材を通してこんな気持ちになってくれたのなら、最高です。


これぞ、「絶賛の嵐」。
この一句だけではなく、取材に臨む姿勢が高く評価されている様子が分かります。
「題名のない音楽会」を担当し、さらにイラストにも才能を見せる本間智恵。
俳句のセンスまでも見事に発揮し、アナウンス部の芸術王に君臨です。

続いて第2位は・・・、
先輩たちを「ごぼう抜き」・入社1年目 斎藤康貴!!!(サブアナウンサー)

※サブアナウンサーとは・・・センターで実況する進藤アナの隣で、必要な資料や情報を渡したりする役割。
駅伝は選手の人数が多い、かつ順位の入れ替わりが激しいため、サブアナの仕事ぶりが大きく実況に影響する。



斎藤康貴アナ


「今回僕は取材で、本番にはおそらく出場できないメンバーに話を聞くことが多かったので、
そのメンバーたちの、自分の分まで頑張ってほしいという切実な思いを込めました。
それに加えて、当日滞りなくサブの仕事を果たしたいという僕個人の祈りも込められています。」



進藤潤耶アナ

この2週間、連日連夜の各大学取材で見違えるほど逞しくなりました。
チームで戦うのは私達アナウンサーも同じ。心強い存在になってくれる…と
思わせるこの句に、心、動かされました。



角澤照治アナ

先輩アナという鬼コーチの叱咤激励を受け、
日に日に先輩に各校の資料を用意するスピードはキレを増すばかりです。



吉野真治アナ

意外と良かったが、調子にのるタイプなので、辛めで4位。


新人・斎藤は駅伝の取材を通して徹底的に鍛えられています。
特に、取材の日程などを取り仕切っている駅伝中継のリーダー吉野審査員は、
愛情のこもった厳しい姿勢で接しています。
その吉野先輩から「意外と良かった」というコメント!!自信を持って本番に臨んで欲しいものです。
しかし吉野審査員、辛めって、4位は辛すぎでしょ!!

さぁ第3位は・・・、
笑顔の裏には闘志あり・入社3年目 三上大樹!!!(長島温泉・4区中間点・度会橋定点実況担当)



三上大樹アナ


「タスキの受け渡しをするメンバー同士、見守るメンバー以外の選手たち、期待を込める監督、
そして選手の活躍を願い応援する人々。すべての思いが『たのんだぞ』という5文字だと思います。」



角澤照治アナ

三上アナも多くのスポーツ中継を抱えており、
新人の斎藤アナとの深夜のアナウンス部でのやりとりは、
「たのんだぞ」 すべて託した 今年の資料  といったところでしょうか。
ハニカミ笑顔の鬼教官、三上アナ、侮れません。



吉野真治アナ

成長を感じる!



古澤琢アナ

分かりやすい平易な言葉でシンプルに駅伝を表現しています。
しかし、三上アナはプロレス班です。
素直な棒球では簡単に打ち返されてしまう世界に生きているのです。
そういう意味では「狙わな過ぎ」。三上アナにはもう少し狙ってほしかった。


そうなんです。今回の駅伝中継メンバーにはプロレス担当者が勢ぞろい。
プロレス班の最年長・古澤審査員が後輩に求めるレベルは当然高いわけです。
角澤審査員、ちゃっかり乗っかって自ら一句詠んでくるあたり、あなたが侮れません。


ということは・・・、若手5人の中では最年長である同期コンビ、大西・野上の最下位争いに!!

なんとか最下位は免れた第4位は・・・、
体重増加率は区間新記録ペース、入社5年目・大西洋平!!!(第1、第7中継点実況)



大西洋平アナ


「1年目以来の伊勢路。
しかも私は第1中継点(愛知県弥富市)と第7中継点(三重県松阪市)を担当!
愛知と三重、両方の魅力を味わえたら最高です!」



吉野真治アナ

堕落を感じる。



角澤照治アナ

永遠のテーマ『人はなぜ走るのか』を彷彿とさせる、
まさに『大西は、なぜかくも太り急ぐのか』を世間に問いかける問題作。
大いに食べ、大いに実況し、
脂肪という名の「体のタスキ」を、ヤセ型の新人・斎藤アナに託してください。



古澤琢アナ

「食欲の秋」恋人もおらず芸術にも無縁の大西アナにはこれしかないのです。
嗚呼、悲しき独身者の大食い男よ!!
全てが食欲に結びつく思考パターンには同情を覚えずにはいられません。


やってくれました大西くん。さすがです。
しかも中途半端な4位という順位をゲットしてしまうあたりもさすがです。
吉野審査員の冷たい一言がすべてを物語っています。
3人が最下位評価のなか、古澤審査員まさかの1位評価!しかも同情票!!!
それにしても、いじられてこそ生きる大西くんのキャラクターを、先輩たちはよく理解しています。

というわけで、最下位は、
駅伝への愛は妻をも超える!?入社5年目・野上慎平!!!(バイクリポート)



野上慎平アナ


「バイクリポーターは、選手が抜く瞬間、抜かれる瞬間を真横で見て体感し実況します。
その瞬間にいたるまでの数十秒間を表現してみました。」



角澤照治アナ

伊勢路をひたむきに走る学生の姿を、
全日本大学駅伝バイク一筋「哀愁の富士額」こと野上アナが、
見事に描きあげたと思います。
しかし、どうしても最後の「君」の部分が、
愛する妻である八木麻紗子アナウンサーに向けられているような気がして、
女子アナを妻にする彼への後輩からの嫉妬心を鑑み、泣く泣く評価を割引きました。



進藤潤耶アナ

駅伝にかける思いは本当に尊敬しますが、
駅伝中継をきっかけに奥様と付き合いだした、という所がいまだに解せません。



古澤琢アナ

狙いました。一発逆転ホームラン!!狙った感がアリアリと分かります。
しかし奇をてらいすぎてしまいました。
学生が力強く後ろから迫る様子が忍び寄るように描かれてしまっているのが残念。
真っ向勝負感を出して欲しかったのであえてこの順位にしました。


まさかの最下位です。駅伝にかける熱き思いは誰もが認めるところ。
しかし、奥様が素敵すぎるがため、理不尽ともいえる理由で低評価を受けることに!!
でもね野上、仕方ないよ。八木ちゃんが素敵すぎるのだよ。
特筆すべきは古澤審査員の超リアルダメ出し!!さすがプロレス班、おそろしい・・・。

それにしても清水が突然勝手に立ち上げた企画に、
9人のメンバーが予想以上に全力で臨んでくれました。皆さん、そんな姿勢が素敵です。
では最後にわたくし清水から、一丸となって駅伝中継に臨む9人にエールを込めて一句。



清水俊輔アナ



スポーツ担当アナウンサーの底力を、しっかり焼きつけてください。



後列左から 大西 吉野 メ〜テレ・竹田アナ 野上 斎藤 三上
前列左から メ〜テレ・佐藤アナ 角澤 古澤 メ〜テレ・齋藤アナ 進藤 メ〜テレ・倉橋アナ


http://www.tv-asahi.co.jp/ekiden/

 

このコーナーのバックナンバーはこちらから
 
<このコーナーは清水俊輔と、 2年目の菅原知弘寺川俊平森葉子と、
1年目の斎藤康貴青山愛が担当しています。
 
    
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