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  Reported by 菅原 知弘


2011年1月29日
日本サッカー界にとって歴史が刻まれた日であることは
言うまでもありません。

アジアカップの日本戦を全試合地上波独占放送したテレビ朝日。
実況席にいるアナウンサーや解説者、ディレクターなど番組スタッフも
ザッケローニJAPANと同じように日々結束を高め合ってきました。

今回はその知られざる実況席の様子をご紹介します!

角澤アナは、準々決勝のカタール戦で実況を担当しました。
現地・カタールの実況席の様子はどのようなものだったのでしょうか。



負けたら終わりの決勝トーナメント初戦・準々決勝ということもあって、放送席にもとてつもない緊張感が漂っていました。そしていつものように“ある儀式を”終えて中継に臨みました。
テレビ朝日のサッカー中継の放送席では、試合開始直前、アナウンサーと解説者、解説者とディレクター、アナウンサーとディレクターがそれぞれ握手を交わして、ホイッスルを待つのです。

これは私の記憶する限り15年間は続いているもので、日本代表とともに放送席の気持ちが一つになって、半ば自然発生的に行われている光景なんです。



角澤照治


松木さんと試合直前に


その様子はまさにピッチにいる選手さながら!
実況席も日本の勝利を願い“戦い”に挑んでいたのです。
想いが通じたのか、日本は見事、逆転勝利を掴みました。

 

続く、宿敵・韓国との準決勝は、まさに死闘。
延長戦を含む120分を戦っても、なお決着がつかずPK戦を迎えました。

実況を担当したのは
このアジアカップで日本代表戦実況デビューをした吉野アナ



ピッチ、ベンチ、スタンドはまさに
「チーム一丸、日本代表」として闘っていました。
そのとき、心が動き、手が動きました。
「放送席も一つになって闘おう。」
思わず、衝動的に、放送席のセルジオさんの左手を握りしめました。
セルジオさんは、ニコッと笑って、私の右手を強く握り返してくれました。
セルジオさんの分厚い左手をひたすら強く握り締めながら、PK戦を実況しました。

試合後、勝利の余韻に浸りながら、セルジオさんに
「いやーー、この試合展開、本当に痺れましたね!!」と話すと、
セルジオさんからは「確かに痺れたね・・。俺の左手が。」と言われました。
一生忘れることのできない想い出です。





吉野真治


ピッチ解説の名波浩さんと吉野アナ


さらにピッチに熱い声援を送っていたのは、
実況席と気持ちは一つ、勝利の女神・前田アナも同じです。



東京スタジオもとても盛り上がっていました!
試合中もスタッフのみなさんと出演者で一丸となって、
応援して、悲鳴や拍手、歓声でにぎわっていました〜!

なんといっても、川平慈英さんの隣で見ていたので、
「GO!香川!」「HEY!審判、よく見ろよ〜!」とか、
英語まじりのリアクションで常に盛り上げてくれていました。
本当にサッカーを愛してるんだな〜としみじみ。

技術や美術のスタッフのみなさん、制作スタッフ、
出演者で一丸となって戦っていましたよ!





前田有紀


テンションは最高潮!
(写真は韓国戦勝利直後)

川平慈英さんの熱い気持ちは、
遠く離れた中東の地にもきっと届いていたことでしょう!

 

そして迎えた大一番。
決勝の相手は強豪オーストラリア。

試合はもつれにもつれ、0対0のまま延長戦へ。
準決勝に続き勝負はまたもPK戦か・・・
そんな雰囲気が漂い始めたそのとき、救世主が現れました。

ご存知、途中出場の李忠成選手!!!

その瞬間を実況した進藤アナは・・・



今までに感じたことのない興奮状態でした。
松木さんが立ち上がり、放送席のディレクターもガッツポーズ。特にセルジオさんが咳き込んだのは今でも鮮明に憶えています。と同時に、自分も無意識に立ち上がっていましたが、
「とにかくゴールをしっかり伝えてからみんなとハイタッチしなきゃ」と思いました。

放送席みんなが日本代表の一員として戦っていたし、喜びと同時に冷静さは失っていなかったと思います。みんなの気持ちはすぐに残り時間に切り替わり、絶対に最後まで気を抜いちゃダメだと言い聞かせていました。



進藤潤耶


思わず立ち上がる進藤アナ

試合は終了間際。
猛攻を仕掛けるオーストラリア。 
力を振り絞り、凌ぐ日本。

やがて、そのときはやってきました・・・



歓喜の瞬間!!


「・・・やったー!」と叫んで以降の数秒間、正直良く覚えていません。実況アナウンサーとして反省していますが、とにかくこれまでの全てが報われた気がして、本当に嬉しかったです。

みんなでカタール入りしてから1ヶ月弱、みんなで繋いできたタスキを最後まで持っていけました。日本代表と同じように、現場スタッフも一つになって、一試合、一試合、反省しながら成長しながらのぞんだ決勝戦。スタッフの疲労もピークに近い状態でありながら、戦い抜いて勝ったんだという喜びでいっぱいでした。最後のFK前に、放送席のメンバー全員が祈っていたのが印象的でした。放送席の「勝ち守り」が心強かったです。



進藤潤耶


朝日神社の勝ち守り


実況席も全員でハイタッチ。
その様子を映した“動画”からも、
湧き上がる興奮を抑えられない気持ちがヒシヒシと伝わってきます・・・

 

 

ん?動画??

 

 

そうなんです!
上の実況席の様子は、写真ではなく実況席だけを撮影した動画!
それをなんと公開させていただきます♪

内容は・・・もはや説明不要!
あの感動が鮮明に蘇ってくること間違いなし!
皆様、ぜひご覧ください!!

AFCアジアカップ2011 
決勝 日本×オーストラリア 実況席の動画は
こちら↓↓↓↓↓↓

 

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1年目の菅原知弘寺川俊平森葉子が担当しています。>
 
    
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