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  Reported by 三上大樹


アナウンス部新人研修が始まり2週間
日々奮闘中の今年の3人の新人にはある共通点があります。

それは学生時代、スポーツに熱中してきたということ。
菅原知弘は野球に、寺川俊平はサッカーに、そして森葉子は剣道に。

そんなスポーツマン・ウーマンだった3人がこの日の研修で向かった場所は
明治神宮野球場!

この日の研修内容は「野球実況」
毎年恒例の研修のひとつ。
ひたすらしゃべりこみ、声の体力、スタミナをつけます。
いわば声の筋トレのような研修です。

講師は大西アナ。
神宮球場の2階席から試合を実況します。



会社を飛び出し、野球場での研修ということでかなり気合の入った表情の3人。
試合開始と同時にさっそく実況スタート!

男2人は、まわりの観客を気にもせず、とにかく大きな声で実況開始。


 


この2人の間にはメラメラと燃えるライバル意識を感じました。
相手より、早く動きを追う、相手より大きな声を出す!
闘争心を声にのせ、懸命に声を出し続けていました。

そんな中、森はというと・・・
まずは基礎的な野球のお勉強。
まっっったく野球がわからないようです。
最低限の野球の知識を大西アナから教えてもらいます。


 


森にとって人生2度目の野球場。
そんな彼女はこの日、いくつもの「迷」実況を生み出してくれました。
その一部を珍プレー集として紹介するともに、
その発言内容から勝手に分析した森葉子という人間を、ここで少しご紹介します。



森葉子

もり・ようこ、でございます


【珍プレー1】
まずは試合前の質問。
両チームのスターティングメンバーの名前が並んでいるスコアボードを見ての一言
「あの選手の名前の順番は年功序列ですか?」



・・・ん?
森にはなんのために選手の名前が並んでいるのかわからなかったようです。
そこで出た発想が「年功序列。」
さすが剣道歴17年。
年長者を敬う精神を常に持ち合わせているからこその発想です。

 

【珍プレー2】
野球を知らないからこそ、規定概念にとらわれず、自由な実況をしていました。
森には審判の動きがかなり気になったようです。
ボールよりも必死に審判の動きを追っていました。

ピッチャーがボールを投げ
審判が際どいコースの判定を力強く「ボール!!」とコールしたとき
「審判がお尻を振っています!!」



そのとき、森は投球の判定より、
審判の微妙な動きを敏感に感じ取り見逃しませんでした。
さすが剣道四段。
研ぎ澄まされた集中力と感性を持ち合わせるからこその表現です。

 

【珍プレー3】
ひとつのプレーが止まり、審判が「タイム」を宣告した時
「審判が前に出てきて、手を広げて『ちょっと待った!!』と言っています!!」
確かにその通り。間違ってはいない。
「タイム」という表現が分からなかった森なりの強引な表現。
さすが剣道全国ベスト8。
強気な姿勢と精神力が生み出した力技です。

 

男子ふたりが野球実況の型を一生懸命身につけようと練習している中
森はわが道を行くように自分なりの実況を展開していました。
スタンドに吹き抜ける風を感じたり、スタンドの応援団の熱気を感じたり、
森ならではの感性が言葉に現れていました。

そして、男2人に負けたくないと、
野球がわからないながらも必死に喰らいついて声を出し続けていました。

 

大西アナからそれぞれ講評をもらい研修終了。



毎年、実況研修では難しさと、言葉が出ないもどかしさで落ち込むことが
多いはずなんですが、研修終了後の森の第一声は
「すごく楽しかったです!」
少しずつでもボールの動きを追えるようになったこと、
野球用語をひとつでも覚えられたことに達成感を感じたと言っていました。

常に前向きに、そして試練を楽しむことができる
森の最大の長所かもしれません。

思えば、アナウンス部研修がいよいよ始まるというとき
不安でいっぱいの菅原、寺川を横目に、
「楽しみです」と言い放ったのが森でした。


三姉妹の次女、普段はふわふわっとしているイメージが強い森ですが
自身の性格を分析してもらうと
「負けず嫌い、気が強い、ポジティブ」の3つの言葉で表してくれました。
「刺すか、刺されるかの世界で生きてきましたから」と笑顔で答えてくれました。


剣道歴17年、剣道四段、全国ベスト8
竹刀を持たせたら、アナウンス部史上最強の新人、それが森葉子です。


 
 
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<このコーナーは清水俊輔と、3年目の竹内由恵本間智恵八木麻紗子
2年目の板倉朋希三上大樹宇賀なつみ加藤真輝子が担当しています。>
 
    
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