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  Reported by 清水俊輔


5月10日。
2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会を戦う23名が発表された。

そこには選手同様にサッカーを愛し、特別な思いでそのときを迎えた3人がいた。
進藤潤耶、吉野真治、竹内由恵。
今回は、3人が体感したメンバー発表の瞬間をドキュメントでお送りする。

都内某ホテルに姿を現した3人。
発表会見が行われる会場は、報道陣で溢れかえっていた。



撮影・吉野真治


竹内は語る。「とにかくみんながそわそわして、興奮していました。」
「この日の朝は、シャワーでいつも以上に隅々まで体を清め、ひげをそりました。」
と話す進藤は、かつて自らもワールドカップに出場することを夢見ていた一人。



正装に身を包んだ進藤と竹内


「入社して9年目になりますが、今までの仕事で一番マスコミ関係者が多いと感じ、
やはりW杯は特別なイベントであると体感しました。」

吉野もまた、いつもとは違う空気を体中で受け止めていた。



戦う気持ちは選手にも負けない 進藤と吉野


一方その頃、六本木のテレビ朝日では
メンバー発表会見の模様を生中継する特別番組が始まった。



MCは角澤アナと前田アナ


ほどなく会見場に現れた岡田監督。
このときの岡田の様子を、会場の3人はそれぞれこう見ていた。
「堂々と、腹をくくった男の表情。武士ってこんな感じなのかなと。」(進藤)
「監督自身これから読み上げる内容の重さを誰よりも感じている様子でした。」(竹内)
「興奮するでもなく、悲観するでもなく、平常心に近い様子に見えました。」(吉野)



岡田監督


午後2時07分ちょうど。
いよいよ、そのとき。

「ゴールキーパー 楢崎、川島、川口。ディフェンダー・・・・・・・」

「もっと溜めて読んでくれ。気持ちの整理がつかない!」
と進藤が感じるほどに、岡田は淡々と読み上げていく。

「これは23人であり、23人でないのだと。
日本全国のフットボールプレーヤーを代表しての23人であり、
この23人は単なる23人ではなく『我々の代表』であるのだと考えていました。」

とは、大学までボールを追い続けた熱きサッカー少年、吉野らしい感想である。

「・・・・・・・・・ 森本、矢野。」

その間、わずか43秒。
日本サッカー界の頂点に立つ23人が発表された。

竹内は振り返る。
「川口選手、矢野選手の名前が読み上げられた時は、会場全体がどよめきました。」

その川口の選出について進藤はこう見る。
「12年前の岡田監督なら選ばなかったと思う。
これで、W杯で勝てるチームになったと思った。」

吉野にとってのサプライズは・・・。
「直前のJリーグで素晴らしい動きを見せていた
田中達也選手が選ばれなかったことは驚きでした。」

落選した選手に目を向けてしまう事実が、この発表の重大さを物語っている。

吉野が言っているように、
幼いころから日の丸を背負うことを夢見てボールを蹴る少年が、何人いるだろうか。
その中の23人。
まさに、日本代表である。



進藤潤耶

「最後の最後まで一体となって戦って欲しい。
その熱が日本を一つにすると思う。」



竹内由恵

「がんばってください。心から応援しています。」



吉野真治

「『練習は不可能を可能にする』
日本人にしかできないサッカーと精神性で世界を驚かせることを
信じています。」


3人の思いもまた、日本中を代弁している。

2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会  開幕は6月11日

日本代表 運命の第2戦 対オランダはテレビ朝日系列で生中継!
6月19日(土) 夜8時30分キックオフ

その前に、代表発表後、初めての試合。
ワールドカップを占う上では最高の相手。
キリンチャレンジカップ2010 日本vs韓国 5月24日(月) 夜7時〜放送!!

さあ皆さん、信じて応援しましょう。

 
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<このコーナーは清水俊輔と、2年目の竹内由恵本間智恵八木麻紗子
1年目の板倉朋希三上大樹宇賀なつみ加藤真輝子が担当しています。>
 
    
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