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  Reported by 竹内由恵

10月3日から大丸東京店で開催されている
「古代カルタゴとローマ展」25日に終了いたします。
まだ行っていない方!
自由な時間ができてなにをしようか迷っている方!
そんな方にお勧めの展覧会をご紹介します。

ここでは、今からおよそ2800年前、北アフリカ地中海沿岸に建設された古代都市、
カルタゴに花開いた芸術の数々が展示されております。
なんとこれらの芸術のおよそ9割が日本初公開なんです!!

先日、私も行ってまいりました★


展覧会はカルタゴの歴史を大きく二つに分け構成されています

第1章「地中海の女王カルタゴ」
第2章「ローマに生きるカルタゴ」

第一章では、ローマに征服される前の、
カルタゴの伝統的な作品を楽しむことができます。
カルタゴの名将・ハンニバル軍との関連性が濃厚な鎧、
女性のお守りとして使用されたとされる
「ネックレス」など名品の数々が展示されていました。

第二章では、
がらりと文化も様変わりして、
ローマの影響を強く受けた作品が並んでいます。
その中でも目を引くのが、
細かな天然石を一つ一つ敷き詰めた装飾美術
「モザイク」が集められた一角。

愛と美のビーナスが手鏡を眺めうっとりとしているモザイク。
海の神ネプチューンと地中海の様々な海の生物が描かれたモザイク。

日常生活の場面や神話に題材をとったものが多く、
当時のカルタゴ市民の生活文化や人々の思想を垣間見ることができます。

実はこのうちの一つ『地中海の島々と都市』というモザイクが、
展示期間中、テレビ朝日のアトリウムに展示されているのです。


もともとは一般家屋の“床”だったそうですが、ご覧のようにとーっても大きいのです!!
縦5m33cm、横4m92cm!
豪邸です(>_<)
カルタゴ市民の裕福な生活ぶりが浮かび上がってきます。

そしてこちらはそのモザイクを1995年に発掘された、
国立チュニジア遺跡研究所所長のファトヒ・ベジャウィさんと撮った写真です。


このモザイクの除幕式がテレビ朝日で行われた際に、急遽来日してくださったのです。
除幕式前に個人的にべジャウィ所長とお話する機会があったのですが、
本当に熱心に質問に答えてくださいました。


「どのように発見したのですか?」と伺うと、
「実は雨が降ったことによって、洗い流された土の中から自然と出てきたんだよ。」
とおっしゃっていました。
さらに、
「この遺跡は、島々の名前が書かれている非常に貴重なものだったので、
大きな騒ぎにならないように内密に掘り出し作業を行ったんだ。とても大変だったよ」
とも教えてくださいました。
そしてモザイクを発見した時に撮影した写真を指して
「ほら、とてもきれいだろ」と見せてくださいました。
うっすらと砂をかぶっていたものの、
損傷が少なく、はっきりと柄がわかる状態のモザイクがそこにはありました。

何千年も前の遺跡が突然現れた時、
その場にいた人々はどれだけびっくりしたことでしょう。

皆さんも、「古代カルタゴとローマ展」に足を運んで、
古代ロマンに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

詳細はこちらのHPをご覧ください!!
http://www.karutago-roma.jp/top.html
 
このコーナーのバックナンバーはこちらから
 
<このコーナーは清水俊輔と、2年目の竹内由恵本間智恵八木麻紗子
1年目の板倉朋希三上大樹宇賀なつみ加藤真輝子が担当しています。>
 
    
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