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  Reported by 野上慎平 

新年明けましておめでとうございます!

まだ僕が小学生だった頃、「お正月」と聞いて一番に連想するものは「お年玉」でした。
陸上競技を始めた中学時代から、いつしかそれは「駅伝」に変わり、
上京し一人暮らしを始めた大学時代には、「実家でのんびり」に変わっていました。

ところ違えば、年代違えば、お正月の過ごし方も様々。
でもお正月に絶対欠かせないもの。ありますよね!!「あれ」です「あれ」
そう!!「お雑煮!!」です。
若干、強引に「あれ」の答えを出した感は否めませんが・・・。(汗)
やっぱり新年の朝、寒い中での温かいお餅・・・「あれ」を食べないと一年は始まりません!!

しかーし!

お雑煮にも「地域によって色々な違いがある!らしい!!」
そんなウワサを聞きつけた私、野上、アナウンス部でそのウワサ、検証してきました!!

まずは私、岡山県出身、野上家のお雑煮・・・はと言うと・・・

するめを出汁に使います。
基本的に味のベースは醤油。
材料の特徴は「も貝」をのせること。
さらに、里芋ではなく「百合根(芋科の食物)」を用いるのです。もちろん、するめも入ってます。
そしてお餅は、「丸餅をゆでたもの」


野上家のお雑煮。
岡山のお味を召し上がれ〜

さて、東京のお雑煮は岡山と比べて何か違うのでしょうか?(常に岡山基準!!)
東京都出身久保田さんに聞きました!


久保田直子アナ

野上 「久保田さん!お雑煮の出汁は、やはり、するめですか? 」
久保田さん 「するめ??え?野上君!やはり、って、普通出汁はするめなの?
久保田家は昆布と鰹節でお出汁をとるのが定番よ☆」
野上 「ぬぬぬ。するめじゃないんですねぇ・・・。
久保田さん、それで具は何が入っているんですか?」
久保田さん 「小松菜、なると、おもち、ごぼう、鶏肉、人参、大根です!
おもちが器にくっついてしまわないように、まず、小松菜となるとを敷きます。
味はしょうゆ味!」
野上 「鶏肉を入れるんですか?するめ派の野上家では信じられないです。
でも、しょうゆ味という部分では同じなんですね〜!」


久保田家のお雑煮。

野上 「ちなみに久保田さんお餅はいくつ召し上がるんですか?」
久保田さん 「え?絶対2個入れですが、何か??」
野上 「ですよね!!(笑)」


久保田家のお餅、大きいですね!!
これを2つ・・・。・・・。

さて、関西地区はどうなのでしょう??部内では、同期とは思えぬ落ち着きぶりをいかんなく発揮する、兵庫県出身大西く〜ん!!


大西洋平アナ

野上 「大西君の家のお雑煮ってどんなの? 」
大西くん 「どんなのって普通だよ。白くて丸い餅が入ってて・・・」
野上 「白いの?」
大西くん 「うん。えっ?普通白じゃないの??」
野上 「う。いや。岡山と東京は違うみたい。」
大西くん 「あぁ、そう。たぶん関西は白味噌、丸もちが一般的なんじゃないかな?」
野上 「丸もち!は岡山と一緒だわぁ!」
大西くん 「そうだね〜白味噌、丸もちで、他の具も人参と大根だけだからシンプルだよ。」
野上 「無難。 シンプル イズ ベスト というものですな。」


白い!!これぞ関西特有のお雑煮!!

おぉぉっっっとここで!!松尾さん登場です!!
タイミングばっちり!!ばっちりすぎます!!


松尾由美子アナ

野上 「松尾さんは確か宮崎県出身ですよね?」
松尾さん 「そうよー。なんで?」
野上 「宮崎県のお雑煮の特徴についてお尋ねしたいなと思いまして・・・」
松尾さん 「お雑煮?そうねぇ。お出汁は、昆布鰹節煮干だね。」
野上 「久保田さんのお雑煮と似てますね!」


宮崎県松尾さん実家のお雑煮です!!

野上 「具は何が入っていますか?」
松尾さん 「丸もち、しいたけ、かまぼこ(松竹梅)、ホウレンソウ、水菜、海老、時々ゆで卵」
野上 「ゆで卵?ですか?初めて聞きましたが、それ宮崎特有なんですか?」
松尾さん 「えっ、普通、入ってないの?!
ゆでたまご、たまに半分にカットしたのが入ってるの。
見た目にも綺麗だよ。栄養もあるし。」
野上 「ひょぇぇ。それ、松尾さん、僕にとっては仰天ですよ!!
しかもそのゆで卵が入ってる頻度、“時々”なんですか??(笑)」
松尾さん 「あは、そう。もしかすると、母が入れたいと思った時に入ってるのかも(笑)。
我が家の場合、栄養重視だから。いっつも『もっと食べなさい!』って言われる。
そしてお正月太っちゃうんだよねー。
野上君も、今度入れてみてね!」
野上 「入れます!必ず入れてみせます!」


具の奥に、ゆで卵は入っているのか・・・

ここまで、九州中国関西関東、と聞いてきましたが、
最後に、北陸富山県出身の松井さんに満を持してインタビューしてきました!!


松井康真アナ

野上 「松井さん、今年はご実家でお正月を過ごされたんですか?」
松井さん 「そうだね。でも大変だったんだ。」
野上 「と言いますと?」
松井さん 「富山まで飛行機で帰るつもりだったんだ。羽田ではきれいな初日の出も見られたからそれはよかったんだけど。」


羽田空港で見た2008年初日の出

松井さん 「その日、富山はすごい雪でね。
富山の上空までは行ったんだけど、そこから羽田に引き返しちゃったんだ。」
野上 「えぇ?そうなんですか?」
松井さん 「うん。その後の便も状況は同じか、むしろ悪くなるって聞いたから、結局、陸路で行くことになって。長旅でした・・・。」
野上 「空路のはずが陸路ですか・・・。予期してないだけにきつそうですね・・・。
お疲れ様でした。」
松井さん 「途中、姉から入ったメールには『あんたの乗った便だけ雪で降りなかったけど、
その後の便は、全部無事に富山に到着しているよ』と書いてあり・・・。
ヘナヘナヘナ・・・・・・」
野上 「本当に踏んだりけったりですね。」


そういえば出発前に富山便にはこんな表示が。

松井さん 「でも途中、たまたま電車の席が隣になったカナダ人と仲良くなったりしてね。」
野上 「えっ?そんなことが。何を話したんですか?」
松井さん 「メジャーリーガーのドーピング問題とか(笑)」
野上 「松井さん英語で会話されたんですか??」
松井さん 「ええ。慣れない英語で語り合いましたよ(汗)」
野上 「日本語でもドーピング問題について語るのは難しそうですよね・・・(汗)。
それにしても、電車降りてからも雪で大変だったんじゃないですか?」
松井さん 「富山駅に到着した後は、レンタカーを借りてね。
雪道を走り、実家に着いたのは16:00頃。会社を出てから実に11時間の旅でした。」
野上 「うわぁ〜。11時間・・・。ニューヨークまで行けちゃいますね!!
でもやっっっと着いた実家でのお雑煮の味は・・・」
松井さん 「そうだねぇ。子供の頃から食べている、何の変哲もない普通のお雑煮なんだけど、やっぱり格別だったよ。
鶏肉、ネギ、椎茸、カマボコ・・・しょうゆベースで、餅は焼かずに煮込んであるんだ。美味しかった〜」


温かいお雑煮で心も温かく。

「何の変哲もない」これ、キーワードですよね。
自分にとっては、自分が食べてきたお雑煮が「普通」で、そして、それでいい。それがいい。
昔から変わらない温もりだからこそ、きっと人はそれを求め続けるんですね。

日本の古き良きそれぞれの伝統。
受け継がれていくその意味に、ほんの少し、触れられた気がしました。


今年も新人アナウンサーページ「BIG」、
ならびにアナウンサーズをどうぞよろしくお願いいたします。
 
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<このコーナーは新人アナウンサーの大西洋平野上慎平小川彩佳が担当しています。>
 
    
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