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  Reported by 久保田直子

前回、アナウンス部内で採った花粉症のアンケート。
そこから出た疑問を今日は解決しちゃいます!!
今回質問に答えて下さったのは、テレビ朝日診療所 耳鼻咽喉科 吉原俊雄先生です。


インタビュアーは中村昭治です

Q.花粉症を避けるには?
まず、花粉のないところにいるのが一番いいです。それが無理なら、なるべく花粉を避けるようにする。花粉を避けられないなら、マスクをしたり、薬を飲んだりして対処しましょう。


今年からデビューしてしまったかも!?

Q.どんな治療法がありますか?
使いやすいものとしては、マスクや目薬などがあります。他に、鼻に関しては、薬を鼻腔にかける方法があります。
その他、レーザーで治療する方法もあります。この場合、治療をするのは花粉のシーズン前がいいですね。理想は12月。


マスクはやっぱり基本!

Q.花粉症になる仕組みは?
花粉症はアレルギー性鼻炎のひとつで、スギが最も有名ですが、スギ以外にもあります。
発症はスギ花粉が鼻や眼に入って症状を直接起こすのではなく、前段階としてスギ花粉に対する抗体(この場合IgE抗体といいます)が、体内につくられることが必要です。
スギ花粉を吸入することで抗体がつくられ、その量が増えていった人が、次にスギ花粉を吸ったり、眼に入った時に花粉とそのIgE抗体が結合して症状がでるのです。


眼がかゆくなるの~

Q.生まれた所、育った所は花粉症と関係がありますか?
スギの多いところで育ったり住んでいれば、その抗体がつくられる率は高くなりますが、個人差があり、そこに住んでいたとしても(例えばスギ山に住んでいても)体に抗体がつくられなければ、いくら花粉を吸っても症状はでないのです。
逆に既に体に抗体を持っていたとしても、スギ花粉のない外国などに行っていれば、また、花粉が飛ばない年であれば吸わずにすむので症状がなかったり、軽かったりする訳です。


またあなたですか!?

Q.身近な例で言うと?
必ずしもイコールではありませんが、ある人はある食べ物を食しても何もでないが、別の人はそれを食べる度にじんましんが出る(その食べ物に対するIgE抗体をもっている)というのに似ています。
(ここで誤解してはいけないことは、抗体には善玉の抗体もあり、ワクチン接種で得られた抗体やおたふくかぜなど、一度罹ったらできた抗体のお陰で二度かからなくて済むというものがありますので、抗体という言葉は全て悪という訳ではないのですよ。)

Q.治療での失敗例はありますか?
塩水で鼻を洗って、鼻血が止まらなくなる人がいます。塩水で鼻を洗うのも対策法の一つですが、自分の体に合わない濃度でやると失敗します。
だからといって、自分流の対策が悪い訳ではないので、わからない時は医師に相談すると良いでしょう。

Q.普段はひどい症状が、本番になるとピタッと止まるのは何故?
緊張すると交感神経が刺激を受けます。例えば、運動会のスタート前に口の中が乾くのと同じで、刺激により鼻水も止まるのです。
ある調査によると、刑務所に入っている人は緊張状態のため、鼻水が出るといった症状をきたす人が少ないらしいです。だから本番中だけ一時的に症状が止まったのだと思います。
ただし、逆に花粉症の対策法として緊張することを利用してはいけません。


へえ~そうなんだ~!

中村)吉原先生、どうもありがとうございました!早速二人に報告だ^0^


ううう眼がぁ~・・・ゴシゴシ

中村)吉原先生にいろいろ教えて頂いたよ!ほらっ
矢島・久保田)フムフム・・・。ポイントは抗体なんだ~。
中村)凄くわかりやすく説明して下さったよ。
久保田)そうそう!私は今回、花粉症についていくつか発見があったよ!


<そうだったのか!!花粉のエトセトラ>
花粉症は日本だけじゃない!世界各地であるそうな。
(日本では主にスギ、ヨーロッパではイネ科の植物、アメリカではブタクサの花粉症)
花粉症は春だけ?いやいや甘いです~。
(主にイネ科の植物が原因となって夏まで続く事も!)
花粉を家からシャットアウト!これ大事!
(家に入る前に衣類についた花粉を払い落とす。この地道な努力が大事なんです)
払い落とすのは自分についた花粉だけじゃダメ!
(お散歩から帰ってきたペット、そして干した洗濯物やお布団なども要マーク!)


中村)へえ~、結構知らない事多いなぁ~。
矢島)アンケートでは、希和さんが「花粉を払い落とす」って回答していたよね。


大事だよ☆

中村)身の回りで出来る対策をちゃんとやる事が必要なんだね。
久保田)そうだね!
      これをご覧になっている皆さんも、ぜひ参考にしてみて下さいね!


最後に一句・・・・・
「見えたなら 残らずつぶすぞ! スギ花粉!!」
(花粉が見えたらな~といつも思っているので^^:)
 
このコーナーのバックナンバーはこちらから
<このコーナーは新人の矢島悠子久保田直子中村昭治が担当しています。>
 
    
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