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  Reported by 矢島悠子

さて前回に引き続き、今回もトリノオリンピック記念としてトリノ情報を先取りする企画をしました。頭の中のぼんやりとしたトリノのイメージを広げて、オリンピックを観戦しましょう!


まずは、素朴な疑問から解消しちゃいましょう!
「トリノってイタリアのどこらへんにあるの?」


どこだぁ?

イタリア最西の都市で、イタリアを長靴に見立てて言うならばちょうどここらへんです。


トリノの位置

「トリノってどんな都市なの?」

あんまり聞かなかった都市の名前かも…。

トリノ市は人口約90万人。
イタリアの中ではローマ、ミラノ、ナポリに次ぐ人口第4位の都市で、面積は133.17k㎡で日本との時差:-8時間(夏時間-7時間)です。
トリノ市はスイスとフランスの国境に接したイタリア最西のピエモンテ州の州都で、アルプス山脈南麓の標高240mの地点にあります。

しかしこれを聞いてもどうもピンとこない…という方も多いのではないでしょうか。調べていたわたしもなかなかイメージが出来ませんでした。

しかし!実は身の回りにもトリノ発の文化がありました。
ここでトリノが世界に誇るあれこれをご紹介!!

★自動車★
トリノ市はミラノ市に次ぐイタリア第2の工業都市であり、自動車産業が盛んな場所です。
FIAT(フィアット)という車をご存知ですか?
トリノにはこのフィアット・オート社の本社および主要工場があります。
1899年、今から100年以上前にフィアット オート社がトリノに設立されました。設立者はジョバンニ アニエッリ(シニア)。
FIATという名称は、次の4つのイタリア語の頭文字を取ったもので、トリノのイタリア自動車製造所という意味なんだそうです。
Fabbrica(工場)  Italiana(イタリアの) Automobili(自動車) Torino(トリノ)

FIATのTはトリノのTだったんですねぇ~!これはトリノを語る上で欠かせないですヨ。

★サッカー★
サッカーファンの方は既にご存知のお方も多いのでは…?
イタリアサッカーリーグのセリエAのユヴェントス(Juventus)、ACトリノ(AC Torino)の2チームがトリノを本拠地としています。

サッカー好きの佐々木亮太アナウンサーが以前、サッカーを観に個人的にトリノへ行ったことがあるという話を聞きつけさっそく伺いました。



僕は大学の友人と2月中旬に卒業旅行でトリノへ行きました。観に行った試合は、ユベントス VS ACミラン。


両チームともセリエA屈指のチームです。2月といえば、リーグ戦も終盤に差し掛かっていくところで、非常に1試合1試合が重要になってきます。
そのシーズンは確かACミランがダントツの強さを誇っていたという記憶があります。
試合は序盤からACミランが猛攻を仕掛け、リードを奪っていきます。
サポーターも当然盛り上がる。
しかし、ここはユベントスのホーム。サポーターが黙っているわけがありません。

チームに強烈な容赦ないブーイングを浴びせ、そしてその矛先は相手サポーターにも向かいます。

フェンス1枚向こうにいるACミランのサポーターに向かって、発炎筒を投げる投げる投げまくる!!!


これが発炎筒が投げられたシーンを捉えた貴重な写真!

負けじとACミランサポーターも投げ返す!!!そのため試合は一時中断となってしまいました。

結局ACミランが勝利を収めたわけですが、それでもユベントスサポーターの怒りは収まりません。
果たしてACミランサポーターは、完全に警備されながらバスに乗り込んでいったのでした。

会場はユベントスのホームスタジアムである「デッレ・アルピ」。陸上トラックがついたとても大きいスタジアムです。
会場にはミラノから高速バスで2時間ほどかけて行きました。基本的に郊外の都市といった感じで、
スタジアムの周りにはあまり建物はなく、本当にスタジアムが忽然とそびえたっていた印象があります。

それにしても2月のトリノは肌が痛いくらいに寒かったです。
ただ、そんな中思わずコートを脱いでしまうほど応援に熱が入ってしまいました。
中には上半身裸なんて人もいましたっけ・・・(寒)
今度のオリンピックも、それくらい盛り上がるといいですよね!!
まあ、雪山やスケートリンクではさすがにそれはないですかね・・・(笑)


これがユベントスのファンがつけるマフラー

亮太さんが行ったのは、まさに2月のトリノ。やはり相当な寒さなんですね!
それをものともせず白熱した応援を繰り広げるイタリアのサッカーファンの様子もすごいです。それに亮太さんの実況がとてもわかりやすい!
このくらいとまではいかずとも、せっかくの世界の祭典ですから、盛大に盛り上がってほしいものですよね♪

さてさてお次はおなかを満たすこんな話題…。

★食べ物★
トリノ生まれの食べ物としてグリッシーニがあります。
グリッシーニとは、イタリアで食前にワインのおつまみとして食べられている、乾燥パンのこと。
オリーブオイル、塩、小麦粉、イーストというシンプルな材料で作られていて、イタリア料理の名脇役といっていいでしょう。
最近は日本でも随分見かけるようになりました。
わたしも学生時代イタリアンレストランでアルバイトをしていたときはよくつまみ食いをしていました…。
名前は、ピエモンテ方言で細長いパンを表すgherssaからgherssinを経て、
イタリア語のgrissino(これは単数形。複数でいうとgrissini=グリッシーニ)となったといわれているそうです。

さらに!ハシバミの実を練りこんだチョコレート、「ジャンドゥイヨッティ」やチョコレートとコーヒーを見事にマッチさせた飲み物、「ビチェリン」というものも有名だそうです。
またバローロ、バルバレスコといったワインの産地としても有名です。
グルメ大好きなあなたにもトリノは見逃せない都市ですね!?
これを書いていたらとてもおなかが空いてきました。
ではここらで筆を置いてパスタでも食べに行くことにしましょうか…。


次号からは現地、トリノへ向かったアナウンサーからの現地リポートが続きます。
どうぞお楽しみに♪
 
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<このコーナーは新人の矢島悠子久保田直子中村昭治が担当しています。>
 
    
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