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  Reported by 矢島悠子

「ドイツのイメージ」---------

中村)2005―2006年日本におけるドイツ年だって知ってた?
久保田)知らな〜い。なんだそりゃ?あ、でも前にフランス年って年があったのは覚えてる。
矢島)あ、わたし今度そのドイツ年関連のイベント司会やるんだよ。
中村・久保田)へぇ〜!
矢島)「ドイツ体感スクエア Dハウス」っていうの。
久保田)体感!?すごいね。どんなことするんだろ…っていうかさ、考えてみるとドイツって実はあまり良くは知らない国だね。知っているものと言えば…
中村)もうすぐワールドカップだってことかなぁ
久保田)わたしも真っ先に浮かんだのはそれ!あとは何だろ…
矢島)わたしは森鷗外が留学していた場所だって印象が強いなぁ
中村)矢島は卒論のテーマが『舞姫』だったもんね。
矢島)うん。一度は行ってみたい国だわぁ
久保田)わたしもドイツに行って本場のドイツビールを飲んでみたいな。
中村)いいねぇ!それ〜
…盛り上がる3人…---------

皆さん、グーテンターク!!(独語でこんにちはです)
中村と久保田はスポーツの秋ということでスポーツ関連の仕事で連日外に出ております。今回もリポートは矢島悠子です!
先ほども申し上げたように、わたしは「ドイツ体感スクエア Dハウス」というイベントの司会をしました。


こんな大きなイベントの司会は初めてです。

その時には触れることが出来なかったドイツを堪能すべく、矢島は休みを返上してドイツ体感スクエアを再び訪問して参りました!

@日本におけるドイツ年

なぜ2005-2006年は日本におけるドイツ年なんでしょうか?
実は1999−2000年はドイツにおける日本年として、ドイツで日本の文化を幅広く紹介する行事が行われていました。今回はそれに呼応する形でこのイベントが開催されることになったんです。


国旗と同じ配色の、このロゴマークかっこいいですよね。

Aサッカーファン必見!


夜空に浮かぶ妖艶なサッカーボール!

Dハウスの入り口に立つこの巨大なサッカーボールは「Football Globe Germany」といいます。その高さは9メートル!
この「Football Globe Germany」2006年FIFAワールドカップTMドイツ大会の芸術・文化プログラムの国際使節として、日本を皮切りに世界主要都市を訪問します。11月11日には日本を経ったあとはヨーロッパの3都市に向け出発し、「2006 FIFA World CupTM」のオープニングセレモニーのため、2006年7月8日にベルリンに到着する予定です。東京のほかには、ミラノで開催することが決定しており、ロンドンとパリ、マドリッド、バルセロナ、イスタンブールなど、世界の主要な都市とも現在交渉中なんだとか。

しかも!これはただのオブジェではないんです。「FOOTBALL Globe Germany」は画期的なシンボルになるだけではなく、ゲームなどを通じて楽しく学び、遊びながらワールドカップを待ち望む喜びを体験できる参加型のメディアオブジェです。ワールドカップのスローガン「A Time to Make FriendsTM」(友だちになろう)のもと、世界の熱狂的なサッカーファンのコミュニティの一員となることができます。
一階にあるこのメディアターミナルと連動して様々なことが出来るんです。このメディアターミナルでは2006年FIFAワールドカップTMドイツ大会に関連するさまざまな情報を手に入れることができます。


ここで様々な情報を手に入れることが出来ます。

例えば…
●カルチャープログラム
2006年FIFAワールドカップTMドイツ大会のカルチャープログラム(文化・芸術プログラム)に関する情報をお伝えします。「Football Globe Germany」も、このプログラムのひとつです。

●ドイツ
2006年ワールドカップの舞台となるドイツの情報が満載です。

●2006 FIFA WORLD CUPTM
2006年FIFAワールドカップTMドイツ大会に関する情報をお届けします。

●ゲーム
Football Globe Germanyの最大のお楽しみ、Corner Flag Dance(コーナー・フラッグ・ダンス)に関する説明です。

※コーナーフラッグダンスとは?
Football Globe Germanyのすぐ前には、コーナーフラッグを模した黄色い旗のついたポールが立っています。ゴールが決まったときのプレイヤーのように、ここで喜びのダンスを踊ってみませんか。あなたのダンスは、土台部分にセットされているカメラで録画されます。さらにそれが公式サイトに送信されてサイト上にアップされるのです。もちろん、その映像はメディアターミナルからご覧いただくことができます。

コーナーフラッグダンスは実際にわたしもやってみましたが、運動不足・ストレス解消にはもってこいの楽しいゲームです。

Bわたしたちの知らないドイツ

さらにDハウスの中をまわっていると、雑貨屋さんや食べ物を扱うお店までありました。


かわいいぬいぐるみがおいてあるお店です。

この夏、南青山に第1号店をオープンした「ニキ ジャーマニー」Dハウスに登場です。
1986年に創業した「NICI」は、ドイツのプファッフ夫妻が愛娘ニコルのために作った安全でかわいいおもちゃがそのはじまり。現在では、ドイツはもとよりヨーロッパやアジアなど、世界43カ国で展開する知名度の高いギフト専門店です。今回は、ぬいぐるみを筆頭に、愛らしい表情のキャラクターたちが勢ぞろいしました。


色鮮やかでワクワクしてきます。

アンペルマン(Ampelmann)は旧東ドイツの歩行者用信号機にあった人型マーク(=アンペルメンヒェン)をモチーフにしたブランド。東西ドイツ統一後、アンペルメンフェンは西側の信号機に押され姿を消してしまいましたが、惜しむ市民の声で復活しました。愛らしい姿が人気を集め、最近では日本へのおみやげとしても定着しています。


あんまりたくさんあって狂喜乱舞してしまいました。

スタンプス(S.T.A.M.P.S)は「THE WATCH THAT STICKS (貼れる時計)」といって切手のように切り離し、パソコン、キッチン、車の中、手帳など、日常生活のありとあらゆる表面に貼ることができます。機能性だけでなく、デザインもシンプル、シュール、ポップ、キャラクターと多種多様。その日の気分に合わせて選べます。


20分も悩んで結局わたしも買うことにしました。

ドイツ「文学」「アート」「ファッション」ということばはあまり頭の中では結びつきませんが、わたしが知らないドイツをも垣間見ました。


部屋の中にはこんな黒板が。これもひとつのアートでしょうか

「飛ぶ教室」や「エーミールと仲間たち」「二人のロッテ」などの作品で知られる、ドイツを代表する児童文学者エーリヒ・ケストナー(1899−1974)。教室を再現した空間のなかには、赤や青、黄色、緑色などの棚が配置されており、そのあちこちにケストナーの本とクッションが入っています。本とクッションは自由に取り出して読むことが出来ます。ゆっくりと、ケストナーの文学世界を堪能できます。


平凡なわたしには何がなんだかわからなく…?

ドイツ発、コンテンポラリーアートの最前線を行く作家6組の作品を展示しています。独自の感性から生み出された作品の数々は、いずれもユニークなものばかり。ドイツアートの潮流の“今”を感じられるかも!?

Zeniya inc.によるアート&ファッションギャラリー


洋服がぶら下げてあるぞ…


彼女たちがデザイナーです。

これはどうやって着るんだろう?そう思ってしまうくらいアートなよう服が並んでいますが、金髪で長身の彼女たちは堂々とそれを着こなしていたのが印象的でした。いいなぁーかっこいいなぁ。と完全に圧倒されてしまいましたが覚えたてのドイツ語で「ダンケシェーン(ありがとうございました)」と言ってこの場を去りました。

C耳で聴く「日本におけるドイツ年」

取材に行った日にはこんなコラボレーションも行われていたんですよ。


おやおや?この青年は一体…?

ドイツ生まれのデザイナー ルイジ・コラーニが作り出した、超高級ピアノ
×
新進気鋭の日本人シンガー 藤本周二

このピアノはドイツのSchmmel社のためにデザインされたピアノで、『Pegasus』といいます。世界に2つしかない『Pegasus』は数千万もするのだそう…。
ちなみにもう一台はハリウッドスターのエディ・マーフィーが持っているらしいです。


見ているだけでも美しいピアノ、音色はいかに?

ルイジ・コラーニ(Luigi Colani)
1928年ベルリンに生まれ、ベルリン美術アカデミーで彫刻、さらにパリのソルボンヌでエアロダイナミクスを学びました。当初からドイツデザイン界とは一線を画したコラーニは、流体力学や空気力学の知識を駆使した作品を発表してきました。その作品を包み込む有機曲線は自然界の形からインスパイアされていることでも知られ、また、見る者に「未来感」を与えるものでした。日本の企業とのコラボレーションも多く、1980年代には日本で「コラーニブーム」が起こったほど。そして21世紀の今また、彼の作品は脚光を浴びつつあります。

※11月5日(土)にコラーニ氏がDハウスに来場し、講演会を開催する予定ですだそうです。詳細は決定しだい、Dハウス公式サイト上でお知らせします。

そして今回その音色を奏でるチャンスをゲットしたのはさきほどの写真の彼、藤本周二さん!!!

藤本くんはこの秋、大学を卒業した22歳。年度で言うと我々、新人の三人と同じ年齢になります。
FM NACK5の「MUSIC CHALLENGAER」でグランプリを獲得したのをキッカケにデビューをしたという実力の持ち主。デビューシングルは「ALL THE WAY TO YOU」

弾き語りって本当にうらやましい能力だといつも思うのですが、藤本くんはこの超がつくほどの高級ピアノに負けず劣らずの素晴らしい歌唱力と演奏を見せてくれました。
「鍵盤のかえりがいつもより遅かったので苦労した。」と藤本くん。
なるほど・・・良いピアノの弾き心地ってやっぱり違うんですね。
実はとっても緊張していたようで、終わったあとは本当に安心していました。繊細な歌声に映像が浮かんでくるような歌詞、これが藤本くんの魅力だと思います。作詞作曲もすべて自分でこなしているというところで、やはり伝わってくるものも自然でストレートなんでしょうか。わたしたちもことばを使う職業です。表現方法こそ違うけれど、学ぶことがたくさんありました。

しかし実際話してみると、のほほんとしたところや天然ボケの要素も備えていることも判明!!

ここではご紹介することは出来ませんが、検索エンジンなどを使って「藤本周二」と調べていただければすぐ彼の公式サイトにアクセス出来ます。興味のある方はぜひ!

このコンサートもまた、ひとつの日本におけるドイツ年。とても興味深いコラボレーションでした。

D舌で味わうドイツ

コンサート会場をあとにした矢島。ちょっとおなかが空いてきました。もうすっかり夕ご飯の時間です。喉まで渇いてきました。もう歩けな…ああぁ!こんなところに!


こんなところに看板が!

むふふ・・・ドイツで味わうと言ったらビールですよね!!
でも証券市場って一体なんでしょう?あの、わたし、美味しいビールが飲めればいいんですけど・・・。
そこのあなた!ご安心ください!矢島が皆様を代表してアタフタしてきましたから。

このビール証券市場というものは注文するビールの価格が株式相場と同じように変動する、新しいビアレストランなんだそうです。
店内に用意されたドイツビールの価格を決めるのは、ビアホールに来るお客さん。
「買い注文」が多いビールは値が上がり、少なければ下がるシステムです。注文が集中すれば価格の上昇は無制限に上がっていきます。注文するタイミングで価格が決定しますので、ビールが運ばれてくる間に価格が下がってしまうかもしれません。逆に、ビールが届いた時に値が上がっていれば、得をした気分になれます!


こうやって株の勉強を…って酔っ払っちゃいますね

ここで味わえるドイツビールは11種類。本場ドイツから樽で仕入れた生ビール(「レーベンブロイ」のみ国内ライセンス生産)です。


わたしが頼んだのは白ビール。オススメは黒ビールだそうです。

☆ドイツはビールというイメージがありますが…

実はドイツのワインは、日本ではフランスやイタリアのワインほど知名度は高くありませんが、ワイン産地としては北限に位置し、葡萄が長い時間をかけてゆっくり熟成するので、味わい深いものが生産されています。また、甘いというイメージもありますが、実際には辛口系が甘口系よりも多く生産されており、よく飲まれています。味もすっきりした辛口からフルーティな甘口、そしてアイスワインなど様々で、幅の広さと奥の深さは世界一なんだそう。


おっ、おいひい…

わたしが試飲したアイスワインというのは本当に滑らかな甘さでビックリ!
ワインはあまり得意ではありませんが、とても美味でした。

こうしたドイツワインの魅力を紹介するのが、各生産地から独自に厳選・直輸入している高級ドイツワイン専門店「銀座ワイナックス」です。


店主の女性はワイン専門書も執筆されています。

ワインの販売と10種類のテイスティングサービス(有料)のほか、毎週土曜日には「寿司とドイツワインを楽しむ夕べ」を開催しています。

☆お酒はちょっと…という人にはコチラ

お酒はいいですわ、と言う方にオススメなのは「マイセンカフェ」


こんな看板を見つけたらあなたもティータイム!

およそ300年前、ヨーロッパで初めて硬質な磁器を生みだしたドイツの名窯「マイセン」。ドイツといえば「マイセン!」と答える方も多いのではないでしょうか。
そのマイセンの逸品の数々に囲まれながら、ティータイムなんていかがでしょうか!?
もちろん、コーヒーや紅茶はすべてマイセンのカップで飲むことが出来るんですよ。


優しい照明の中でマイセンを堪能できます

「マイセン・ミュージアム・カフェ」で見られるものはドイツ語で「一点もの」を意味する「ウニカート」と呼ばれる作品群です。「マイセンの伝統を大切にしながら、次の時代を切り開いていくような新しい磁器を創造する」というコンセプトのもと、1960年に東ドイツで始まったプロジェクト。東西ドイツ統一後、プロジェクトそのものは消滅しましたがその精神は今に受け継がれ、現在も生産が続けられています。今回ご紹介するのは、札幌マイセン美術館が所蔵する作品で、芸術性の高いものばかりです。

どうですか、ドイツを体感していただけたでしょうか?
わたしはもう思う存分ドイツに浸ることができました。今回驚いたことは、意識をしてはいなかったけれど、「これはドイツのものなんだ」という認識がないままに身近な存在として生活の中に浸透しているものがたくさんあったということでした。それから、歴史の教科書などではドイツということばはたくさん耳にしますが、「今」のドイツってわからないことが多いものですね。ファッションやアートはかなりアヴァンギャルドな印象を受けました。Dハウス、できれば開催中にまた行きたいと思っております。そのときは久保田も中村も一緒に行くことができたらいいなぁ♪
 
このコーナーのバックナンバーはこちらから
<このコーナーは新人の矢島悠子久保田直子中村昭治が担当しています。>
 
    
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