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  長い間、本当にありがとうございました
テレビ朝日アナウンス部最年長の山崎アナウンサーが
2004年1月31日をもって、定年退職なさいます。

これからは、毎日職場でお会いすることはできませんが
今後とも是非、私たち後進のご指導をお願いいたします

それでは山崎アナウンサーからHPをご覧の皆様にメッセージです。

視聴者の方へのお礼

これ迄テレビ朝日のアナウンサーとして30年仕事してきましたが、1月いっぱいで定年退職となりました。永い間応援して頂いたり、厳しいご意見をちょうだいし、本当に有難うございました。
私は昭和41年にアナウンサーとなり、仙台・名古屋を経て昭和48年にテレビ朝日(当時NETテレビ)に入社しました。学校卒業して38年が経過しました。入社以来、ニュース・スポーツ・歌謡番組他いろいろなジャンルで仕事をさせてもらいました。東京国際女子マラソンやバルセロナオリンピックの女子マラソン等、マラソン実況を中心に相撲やプロレスと格闘技も手がけてきました。特に相撲ダイジェストは30年間担当、これ迄生活してきた60年のちょうど半分、相撲の仕事に携わってきたということになりました。そのダイジェストも去年9月で番組が終了しました。

テレビ朝日アナウンス部も昭和40年代は20〜30人の小部隊でしたが、現在は60人近くにふくれあがりました。かつてアナウンサーは、トーキングマシーンと言われ、アナウンサーが私情をはさんで発言したり、伝えたりすることはタブーとされていました。今は個性が重んじられて、特徴を出すことも番組によっては要求されてきました。テレビ創世期、先輩からは没個性を指導されてきただけに、ある時期から後輩に「これからの時代は、如何に個性を発揮するかが大切」と、教えることに心にとまどいがあったのを覚えています。
アナウンサーの仕事も今は多岐にわたり、只読み・話すだけではなく、場合によっては演技力も必要となってきました。でも基本的にはやはり、視聴者の方に沢山の情報を、正確にしっかり伝えることが重要な役割です。
従って伝える為の技術・能力が伴わないと、視聴者の方に満足を与えることが出来ません。それ故現在では、入社前から研修をして基礎をたたきこんでいます。又、最近は言葉の乱れや発音・発声のあいまいさ、読み間違い、アクセントの間違い等、アナウンサーへの批判は絶えません。
やはり皆さんに信頼されるアナとなる為に、正確な情報伝達者、更に日本語の伝導者としてのアナウンサーの役割を、皆が十分に自覚して仕事をし、勉強していくことが大切だと思います。
少なくともテレビ朝日アナウンス部では、これからもこの視点を失わず、ベテランアナが若手アナを育てていくと思います。今後もどうぞテレビ朝日アナウンサーを応援、見守って下さい。お願いします。

私は今後も、アナウンサーを目指す方、話し方や読み方を学びたい方を中心に指導・教育していきたいと思っています。
更に相撲の取材も続けていきます。どうぞこれからも、視聴者の方といろいろなところでお会いするかもしれませんが、どうぞよろしくご支援ください。

永い間のテレビ朝日での視聴に、深く感謝申し上げてお別れとします。



平成16年1月末日  
山崎 正

 
    
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