Vol.51「感動と思い出・アラカルト、その4」
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/25 Reported By 進藤潤耶、萩野志保子
ダイナミックな女子水球

女子水球担当 進藤潤耶

「”水球”が”ウォーターポロ”と呼ばれる日が、日本にも来ないと・・・」
・・・初の世界水泳を終えた男子水球・大本監督の言葉。

「世界大会の実況」が夢であり、その夢があったからアナウンサーに。
そんな野望とも無謀ともいえる志を持って入社して3年目。
気がつけば初の世界舞台?
成就?
あれ?
・・・世界水泳・水球実況が決まって。

資料整理をする進藤アナ

その種目を知るには、まず体験すべし。
きつい。
無理。
でも面白すぎる。
ハマる。
水球は陸のサッカーに並ぶ水中の格闘技。
日本ではなじみがないけど、これはみんなに知ってもらう最高のチャンス!
・・・大会を目前に控えて。

でも、夢は夢のまま。
かなえるためには、まだまだ精進。
プールの中じゃないのに、ふわふわと浮いたまま。
口まで緩みっぱなし。
あれ?
もう終わり?
・・・最終日の実況を終えて。

とんでもない財産をもらった。
大会の雰囲気、スタッフの熱気、先輩アナの名実況。
そして何よりも大舞台を踏んだ自分。
日本の歴史的初勝利を喋れた言葉にならない興奮。
夢は一気に実現しないもんだなー、1歩1歩積み上げて、またのチャンスを狙って行こう。
・・・終了翌日の福岡空港で。世界は遠かった。

解説の榎本至さんと進藤アナ

みんながいろいろな思いで過ごした2週間。
これだけ多くの人に力を与える大会はやっぱりすごい。
これが世界大会。
これが夢の場所。
世界中が熱狂するわけです。

こんな場に立ち会えたこと。
全ての人に感謝です。
そして、大本監督の言葉を思い出しました。
 

シンクロナイズドスイミングの実況をする
萩野アナと、解説の田中ウルヴェ京さん
 

 
世界水泳コメント 萩野志保子

はじめての世界大会。
トップスイマーのオーラ。
シンクロナイズドスイミング実況。
そして競泳・飛び込みのサブアナウンサー。
福岡での2週間は、「はじめて」の連続でした。

毎日が凄まじい速さで駆け抜けていくきらめきの日々。
実況アナウンサーの隣で、順位整理や記録など、瞬時に必要な情報をサポートする役目、それがサブアナでありますが、「競泳」中継でサブアナというポジションメンバー入りできたことは、想像を超えてエキサイティング!貴重な貴重な経験となりました。
時間との戦い、タイム競技。
これまで球技を中心に携わってきたわたしにとって、
タイムが命、コンマの世界でしのぎを削る特有の緊迫は、すさまじく新鮮でした。
加えて、競泳を実況する技術を目の当たりにしたのも、当然はじめての経験だったの
です。

シンクロの実況席

3つのモニターと目の前のプール、向うには電光掲示板。目と脳と口と。
回路を駆使していくつもの映像から情報を瞬時にキャッチ。回路を駆使して速やかに言葉に変換。
やはり実況も競泳ならではのフォーメーション。
同じアナウンサーという肩書きでも、
今の私に絶対こんなこと出来ないし、これこそアナウンサーなんだよなあ・・

放心状態になるような舞台裏でした。

そして、世界大会ならでは。
各国のメディアとのコミュニケーションも忘れられない経験です。
タフでグローバルな毎日。
たくさんの「はじめて」が、
ヤマほどの「これから」へ、意欲を沸き起こしてくれたのですから。
 

世界水泳の放送スケジュールはこちら
http://www.tv-asahi.co.jp/w-swim/ANB/schedule/schedule_all.html