Vol.39「飛込み銅メダルの寺内健選手記者会見」
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26 AM13:46 Reported By 武内絵美
銅メダルを獲得した寺内選手
 

大変残念なことに、寺内健選手が、3m板飛び込みで銅メダルを獲得した翌日、このあとの競技をすべて棄権すると記者発表をしました。
そのときの模様をお伝えしましょう。

7月25日(水)12:00〜
飛び込み 寺内健 選手会見

<コーチ>残念な報告ですが、シンクロダイビング、高飛込みは、左ひざの故障が思わしくなく、ドクターと相談の上、棄権することにしました。

<コーチ>膝は2.3年前から問題があって、試合を重ねて悪い状態になってきました。試合に対する不安なところがありました。昨日の試合の調子は良かったのですが、試合が終わってから膝の状態がかなり悪く、必死で板を踏めましたが、状態が悪いことは隠せなくなりました。今日もう一度(寺内に)確認して、硬いところのジャンプは自信がなさそうなので、話をして決めました。一番大きな問題は将来いかに膝を治すかということです。次の目標も大きくできてきましたが、もっと膝を早い段階で治さなくては、このままでは選手生命に関わってきます。チームドクターに診察してもらって、痛みの具合がかなり悪かったので、やめさせたほうが将来にとってはいい事だろうという判断をしました。

<寺内>シンクロには悠と懸けていて、今日朝、調子は良くなくてコーチと相談した結果です。本心は悠と一緒に勝負したかったです。

残念そうな寺内選手
 

Q、手術をするのですか?
<コーチ>それについては専門家の先生に。簡単にはいえないので、今のところ考えています。専門家に任せるとしか、いえません。

Q,悠くんは?
<寺内>かなり悔しがっていました。やっぱりかなり悔しがっていましたが、納得してくれました。

Q、悠くんにはいつ話しましたか?
<寺内>今朝話しました。

Q.昨日メダルがとれていなかたら、挑戦していましたか?
<寺内>ちょっとそれはわかりません。高飛びにも、シンクロにも全力を尽くすつもりでしたが・・・・・。

Q、脚への負担が大きい、板にこれからどうとりくむつもりですか?
<寺内>今すぐ結論は出せませんが、いかに早めに治療するか。早いうちにこれ以上にひどくならないような措置をとらなくてはなりません。今までのようにシンクロ、板飛び飛び込みをやりたいです。一日も早く治療とトレーニングをするかが、大きな課題です。

Q今の状況は?
<寺内>昨日、おとといで17本飛んでいて、練習も上手くいっていませんでした。練習と試合が多くなってプレッシャーあったのが、試合が終わって高飛込みに挑戦したら、やはり痛みがありました。

無念な表情のスーエイコーチ
 

Q,ユニバーシアードのエントリーは?
<寺内>エントリーしていますが、状況を見ながら判断します。

Q,いつもより無理をしていました?
<寺内>練習量が増え、目の前に試合があったので、無理はありませんでしたが、緊張感から放たれて、意識がいきました。

<ドクター>病名は“しつだい靱帯炎”通称「ジャンパー膝」です。使いすぎオーバージャンプシンドロームです。膝の皿の下の靱帯が強く引っ張られて、炎症が起きます。2年前から患って、注射したり治療していましたが、最近、痛みが取れにくくなっていました。試合でも痛みがあったのではないでしょうか。膝の皿の下を押すと痛みがあり、階段を上るのにも痛みがあります。

Q、治療法は?
<ドクター>この間の手術では、関節の中を見る手術でしたが、今回に関しては外科的処置はしていません。リハビリや筋力トレーニング、ストレッチを十分やれば対処できます。

Q、いつ棄権することを決めたのですか?
<寺内>今朝の練習は軽いものではありましたが、屈伸などをして、中が腫れぼったい感じがしました。以前から調子が悪いと、この状態でした。
 

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