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Reported
by
宮嶋泰子 |
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7月14日・・・ああ、パリ祭の日ですね。今書きながら思い出しました。
ここバルセロナで連日35度の灼熱の太陽にさらされていると14日がパリ祭だったことなどきっとフランスチームでさえも忘れていると思いますよ。とにかく目の前のことで精一杯。
暑くて、湿気があって・・・プールに飛び込む選手たちが本当にうらやましいのです。
さて、14日の午後はソロの予選フリールーティーンが行われました。
前日のテクニカルで4位までが混戦状態であることはお伝えしましたが、予選のフリールーティーンを終えて、立花選手がちょっと苦しくなってきてしまいました。
テクニカルルーティーンの段階では、1位フランスのデデュー、2位ロシアのエルマコワ、3位タイで立花とスペインのメンゲルが並んでいたのですが、今日のフリーで、地元スペインの観客にも受けるメンゲルの演技にしっかり点が出て、立花選手4位に後退です。
立花選手は日本が誇るジャズピアニスト山下洋輔さん作曲の「助太刀や助六」の曲に乗り、独自の世界を足技で描こうとします。
ジャズの曲はオフビートなので、シンクロの曲に選ばれることはとても珍しいのですが、立花選手は新しい独自の世界に挑戦したのです。
脚がまるでドラムをたたく手のように見えてくれればしめたもの。
しかし、ジャズののりというのはなかなか万人受けするものではなく、かなりディープな前衛芸術的世界に入り込んだ感じがしてしまったことは否めません。
多くの審判をうならせるためには、まずわかりやすいことがもとめられるのかもしれませんね。
それにしてもデデューの彫刻家「カミーユ・クローデル」、前半は素晴らしかった。ロダンとの恋、製作への情熱、そして狂気。
それらが見事に表現されていました。ちょっと後半がたるんだように見えたのですが、実は、前半パートで水を飲んでしまい、演技の後半は苦しくて苦しくて仕方がなかったそうです。関係者によれば「デデューはいつも予選では妙なところがあるが、最後の決勝ではばっちっと決めてくる。」とのこと。
今から決勝であの演技の完璧な姿を見るのが楽しみです。
さあ、それでは、得点をご紹介しておきましょう。
T.M. |
9.9 |
9.9 |
9.9 |
9.9 |
9.9 |
A.I. |
9.9 |
10 |
9.9 |
9.9 |
9.9 |
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49.500 |
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T.M. |
9.8 |
9.8 |
9.6 |
9.5 |
9.8 |
A.I. |
9.7 |
9.8 |
9.8 |
9.8 |
9.8 |
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48.834 |
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T.M. |
9.7 |
9.8 |
9.5 |
9.8 |
9.7 |
A.I. |
9.8 |
9.8 |
9.7 |
9.6 |
9.6 |
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48.584 |
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T.M. |
9.7 |
9.6 |
9.7 |
9.7 |
9.6 |
A.I. |
9.6 |
9.7 |
9.7 |
9.7 |
9.8 |
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48.417 |
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※ジャッジ構成 |
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T.M.
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1審エジプト |
2審カナダ |
3審スウェーデン |
4審イタリア |
5審オーストラリア |
A.I.
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1審スペイン
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2審フランス |
3審オーストリア |
4審米国 |
5審ブラジル |
日本はこの15年ほどソロでもずっとメダルを取り続けてきただけに、美哉さんには最後のフリーー決勝で悔いのない演技をしてほしいですね。
オリンピックにはこの種目はないので、おそらく美哉さんのソロを国際大会で見るのはこれが最後になると思われます。
あの華麗なる足技をしっかり目に焼きつけておきましょう!
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