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茨城での取材中に出会った小さなカブトムシのカブちゃんは
「息子に見せてやりたいなあ」という私のわがままから
我が家で暮らすことになりました。



カブちゃんは、買って来た餌ゼリーを“ムシャムシャ”食べ
元気に過ごしていました。

が・・・9月に入って急激に動きが悪くなったな、と思ったら
あっという間にピクリとも動かなくなってしまいました。
成虫の期間はごく短く、1〜2ヶ月程度だそうです。

5歳の息子が初めて直面した「死」だったのかもしれません。
泣いて、泣いて、泣きじゃくっていました。

「明日、お墓を作ってあげような…」

その約束どおり、珍しく平日に休みが取れた私が幼稚園に息子を
迎えに行き、下の娘も連れてカブちゃんの埋葬にむかいました。
道すがら、息子に幼稚園で何をしたのかたずねると
「何もしていない。ボーっとしていた」
「ボーっと?なに考えてたの?」
「カブトムシのことを考えてたの」

・・・きゅん、としてしまいました。



とある雑木林の、とある木の根元にカブちゃんを埋めてやりました。
手を合わせて、お別れをする息子は、また泣き出してしまい顔を上げません。
2歳の娘は不思議そうに兄を見ながら、お祈りの“真似”。

一度帰りかけたのに、きびすを返して一人で「お墓」に戻り
カブちゃんと二人きりのお別れをする息子。泣かせるなあ。



じゃあ、家に帰るか…というと「ううん、カキ氷食べたい!」
とケロっとしてカキ氷を食べるところが子供らしいですけどね。


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