このページについてのご感想  
トップ > パパ & ママ voice


早いもので11月も中旬に入りました。
前回は、夏の旅行の話でしたが、今回は秋祭りのお話。

2歳になって本当によくおしゃべりするようになりました。
ある日、お囃子の音がどこからともなく流れ、
威勢のいい「わっしょい!わっしょい!」という掛け声が
家の外から聞こえてきました。
外へ出てみると、お神輿を担いだ若い衆??が練り歩き、
その後ろを担ぎ手の家族がついて行きます。
小さな子供もママたちと一緒に歩いているため、
最初は、掛け声に恐怖を感じて、ビビッて固まってしまったわが娘も
“自分と同類がいる!”のを認識すると、
「行くー!」といって、
小さな足で一生懸命歩いてお神輿集団についていきました。

神社の境内では、お祭りということで出店が並んでいます。
綿菓子、おめん、吹き矢etc…。
うちの娘は、子供ならではの正直さで、
キャラクター商品が並んでいる出店目がけて走っていきます。
せっかくのお祭りなので、
お祭りでしかないものを見せてあげたいのが親心。
というわけで、「あんぱんまーん!」とマンガのように手足をバタつかせて叫ぶ娘を抱き上げて、金魚すくいへ連れて行きました。
金魚を見ると、「お魚!」といって静かに水槽のへりにしがみついて、
覗き込んでいます。
照明に照らし出された金魚は21世紀になっても、
私の子供の頃となんら変わらず、
見渡せば、今でも上手に金魚すくいができる子はいるもので、
何匹も何匹もおわん?にすくって入れてます。
周りを見て触発されたのか、
いきなりわが娘は、金魚をとろうと手を水の中へ突っ込んでしまいました。
絶対に無理だけど、したいんでしょうね、金魚すくい…。

500円でポイ(金魚をすくう紙張りの道具)を買って、
手に持たせた瞬間、そのまますぐに水の中へ。
もちろん容赦なく破れて一匹もすくえず終わってしまったのでした。。。
すっかり穴が開いているのに、まだ金魚を取ろうとする娘に、
おじさんが3匹も金魚を入れてくれました。


金魚すくい

帰宅して、小さなガラスの器にそのままの水で金魚たちを入れて、
リビングのテーブルの上に置きました。
娘は、「お魚さん、いるね〜。」と言ってじっと眺めています。
金魚のお陰で、娘の相手をする必要がなく、その間に台所仕事です。
一息ついて、金魚をふっと見ると器の底に固まっているようでした。
「?」と思って近づいてよく見ると、
なんと、プカプカ浮いているのではなく、
金魚たちは、器の底で目を開けたまま静かに横たわっていたのでした。
マ、マズイ…。

「金魚さん、夜だからねん寝しちゃったみたいだよ。だからもう、おやすみなさいしよっか。」というと、
「お魚さん、バイバイ、おやすみなさい。」とわが娘は、素直に眠りについたのでした。
娘が寝た後に、金魚の始末を酔っ払って帰宅した夫に頼み、
リビングのテーブルは何事もなかったかのように、普段通りになりました。

翌朝、起きてきた娘は、開口一番「お魚さんは??」

どうせ一晩寝たら忘れているに違いないと思っていたのに、
しっかり覚えていたのでした。
まさか、そーくるとは思っていなかった…。
とっさに切り返した言葉は、
「金魚さんは、金魚さんのお家に昨日帰っちゃったんだよ。」
「…帰っちゃったの?」
「そう、夜だからお家で寝たいって帰っちゃったのよ。」
「じゃあ、また来るかな?」
「そうだね、また遊びに来るよ。」
と言っていつも通りの朝になったのでした。

本当は、玄関の植え込みの下で、眠っています…(汗)。


魚は、食べるのも大好きで、秋はさんまです
-----------------------
★パパ&ママvoiceトップ
-----------------------
   
↑ページトップへ
 
    
このページについてのご感想  
トップ > パパ & ママ voice