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保育園からの帰り道。
長女を後ろに、次女を前にのせて、
自転車を走らせる。
二人の娘はあっという間に5歳と3歳になり、
この頃は一段とペダルも重くなった。


「あ〜、おつきさまがおいかけてくる〜!」

前にのる次女が空を指さして言う。
太陽が沈んだばかりの灰色の空には、
少し欠けた月がうっすら白く見えている。
いつもより少し早めの迎えだが、
日がくれるのがずいぶんと早くなった。


と、そのとき、
「夕焼け小焼け」のメロディが風にゆれてきこえてきた。

「ね〜、これな〜に?」

後ろから長女が大きな声で聞いてくる。


「ん〜、5時の合図でしょ」
「ごじのあいず…」
(必ず1回復誦する)

そして、


「どこでなってるの?」
「ん〜、区役所でしょ」
「くやくちょん…。
くやくちょんってな〜に?」
「クラクションじゃないよ。
区役所だよ」
「だから、くやくちょんってな〜に?」
「ん〜、すんでる人たちにいろいろとサービスするところだよ」
「いろいろとたーびつつるところ…。
(サ行がいえない・・・)
いろいろとたーびつってな〜に?」
「ん〜と、住民票だしたりとか〜」
「じゅ〜みんひょ?
じゅ〜みんひょってな〜に?」
「そこに住んでるっていう証明だよ」
「すんでるっていうちょ〜め〜?
ちょ〜め〜ってな〜に?」
「・・・」
「だから、ちょ〜め〜ってな〜にってきいてるでちょ!!」


いま我が家では子どもたちの質問攻めに
夫婦ともども奮闘中だ。
食事中などでも親の会話をきいていて、
「○○ってな〜に?」「どうちて?」と容赦なく割りこんでくる。
会話が前に進まず、思わずムッとしそうになるが、
一方で、せっかくの「知りたい!」という意欲を
そいでしまうのもよくないと思う。


そして、こうした問いかけに
いい加減にこたえるわけにもいかない。
なにしろ、説明をきいた長女は、
なにかのタイミングで、
次女に一生懸命教えるからだ。


「ごじになるとね、
くやくちょんからおんがくがきこえてくるんだよ」
といったぐあいに。


子どもたちはきちんとこたえをおぼえていて、
親がなんとかその場でこたえたことが、
そのまま血となり肉となっているのだ。


しかし、子どもたちの問いかけに
すぐに行き詰ってしまうという現実。
子どもたちは臆せずなんでもきいてくるが、
親は国語辞典でも、百科事典でもない。
まだまだ幼いだけに「自分で調べて」とも言えず、
あとでこっそり辞書をひく。


子どもの成長とともに、あらためて基本から学びなおす今日この頃。
いま我が家では、親の知識と忍耐力が問われている。


長女が描いたパパ


次女が描いたママ


最近よく遊ぶのはトランプ
「ババ抜き」や、枚数をへらしての「神経衰弱」

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