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20歳の人が、オリンピックを観戦に来た。
「いやぁ、最高の試合だったなぁ。さて帰りに一杯飲んでホテルに戻ろう」。
しかし、飲み屋の入口で止められてしまう。店員はこう言う。
「21歳未満はダメだよ」。
ユタ州にはお酒に関しては大変厳しい法律がある。
お酒を飲めるのは21歳以上。さらにソルトレークシティではお金を払って店の会員にならないと、自由に好きな酒を飲むことはできない。コンビニでも、深夜1時以降は買うことはできないし、売っている酒はアルコール度数3.2%以下のものだけ。日本の夕方に流れるニュース番組の本番が終了すると、こちらは深夜3時過ぎ。「じゃ、ちょっと一杯!」とはいかないのだ、アア。
酒好きがここで暮らしていくのは大変かも。この背景には嗜(し)好品を好まないモルモン教の影響がある。モルモン教徒の多いこの街では、お酒を飲む人と、飲まない人がはっきりと分かれる。街で聞くと、飲まない人のほうが多いかな。「酒なんてなければないで困るものではない」という考え方らしい。
奇しくも、そんなお酒に厳しい街で行われている今大会のメーンスポンサーは某、超有名なビール会社。早速、試合会場近くに巨大なビアガーデンを設置し、派手に宣伝活動をしている。競技場内ではその会社のビールは飲めるが、その勢いで外に出ても思い通りにはいきませんョ。特に20歳の人はネ。観戦時には、ご注意を。
<この原稿はデイリースポーツにも掲載されています。> |